大学院の特色
広い視野を持った研究者・専門家を育成するために、平成28年度からカリキュラムを大幅に改編しました。
- コースワークとして共通コース、選択必修コースを設ける。
- リサーチワークの中で研究・論文作成指導を単位化する。
- 自己評価基準表(ルーブリック)に基づく研究進捗報告を毎年行い、修業年限内の学位取得を促進する。
- 修業年限内に学位を取得できなかった人のために留年制度を設ける。
新カリキュラムは次のとおりです。
所属する研究分野で行うリサーチワークに加えて、広い知識を身につけるためのコースワークを充実させました。
コースワーク
コースワークでは、大学院生として研究を始めるにあたり、知っておかなければならない知識の習得を図ります。
共通コース - 講義シリーズ -
研究を行うにあたって知っておくべきルール・規範を学ぶ大学院総合講義、学外から講師を招いて先進的な研究に触れ、研究に新たな視点を加える機会を提供する大学院講座・企画セミナーで構成しています。
共通コース - 研究技術シリーズ -
実際に研究を進める際の施設・機器利用方法、標本作製方法、統計処理等を学ぶ内容で構成しています。
選択必修コース
定期的なコースミーティングやリトリートを通じて、研究分野の垣根を越えた指導を受けることを目的に設置しました。各自の研究内容を発表する中間研究発表会も、このコース内で実施します。
リサーチワーク
リサーチワークでは、自身が所属する研究分野の指導教員による個別指導を行います。毎年所定の様式で、研究の指導状況・進捗状況を提出し大学院として皆さんの研究状況を把握することで、スムーズな学位取得に繋げます。
多様なコースから選べます
大学院入学の際、次の3つのコースから履修を選択することになります。
通常コース
通常の修業年限4年で、学位取得を目指すコースです。
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コースワーク | リサーチワーク | |||||
共通コース | 選択必修 コース |
講義 |
演習 |
実験 ・実習 |
研究・ 論文作成 指導 |
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講義シリーズ (総合講義、 企画セミナー、 大学院講座) |
研究技術 シリーズ |
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1年 | 2単位 | 1単位 | 4単位 以上 |
2単位 以上 |
16単位 以上 |
4単位 以上 |
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2年 | |||||||
3年 | (原則履修済み) | 1単位 | (原則履修済み) | (原則履修済み) | (原則履修済み) | ||
4年※ | (原則履修済み) | (原則履修済み) | (4学年で更に単位報告することも可) | ||||
計 | 2単位 | 2単位 | 4単位以上 | 2単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 | |
総計 | 30単位以上 |
※4学年は学位論文提出学年であり、本来単位取得は3学年までで完了することになりますが、理由によつては4学年での単位取得も可とします。
1年間研究・論文作成指導を受けることによつて2単位とします。
講義シリーズと一部の研究技術シリーズでは、収録されたものを視聴のうえ、レポート提出による履修も認めています。
長期履修コース
病院、教育・研究機関、官公署、その他民間会社等に在職しながら、5年間で計画的に履修し、学位取得を目指すコースです。
このコースを希望する場合は、予め申請が必要です。
・入学当初から履修を希望する場合→出願手続時に申請してください。
・在学途中から履修を希望する場合→当コースの履修開始を希望する年度の前年度12月までに、申請してください。
一旦、当コースを履修した者が、他のコースに変更することは認めません。
対象及び申請書類
社会人入試を経て入学し、次のいずれかに該当する者とします。長期履修(変更)申請書の他、項目により申請書類が異なります。在学中のコース変更は、社会人入試を経ていない者であっても、申請時に社会人学生としての身分を有し次のいずれかに該当すれば申請可能とします。
申請事由 | 必要書類 |
職業を有する者(正職員または自営業者に限る) | 在職証明書(正規雇用であることを証明するもの)。開業医等で在職証明書が発行できない場合は、職業を有することが確認できる書類。 |
育児の事情を有する者 | 出産予定、或いは出産したことを証明する書類。 |
介護の事情を有する者 | 介護を必要とする内容の医師等の診断書、または証明書、及び介護を必要とする者との続柄を証明する書類。 |
その他、学長が認めた者(ただし、学位論文掲載証明の取得遅れ等を事由にする場合を除く) | 当該事由を明らかにすることができる公的機関、病院等の証明書。 |
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コースワーク | リサーチワーク | |||||
共通コース | 選択必修 コース |
講義 |
演習 |
実験・実習 |
研究・論文作成指導 |
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講義シリーズ (総合講義、 企画セミナー、 大学院講座) |
研究技術 シリーズ |
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1年 | 2単位 | 1単位 | 4単位以上 | 2単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 | |
2年 | |||||||
3年 | |||||||
4年 | (原則履修済み) | 1単位 | (原則履修済み) | (原則履修済み) |
(原則履修済み) | ||
5年※ | (原則履修済み) | (5学年で更に単位報告することも可) | |||||
計 | 2単位 | 2単位 | 4単位以上 | 2単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 | |
総計 | 30単位以上 |
※5学年は学位論文提出学年であり、本来単位取得は4学年までで完了することになりますが、理由によつては5学年での単位取得も可とします。
1年間研究・論文作成指導を受けることによつて2単位とします。
在学中に当コースに変更した場合の単位は、長期履修コースの開始年度以降、この表に定める所定の学年において履修します。
講義シリーズと一部の研究技術シリーズでは、収録されたものを視聴のうえ、レポート提出による履修も認めています。
がんプロフェッショナル履修制度(地域がん医療発展型臨床腫瘍学コース、地域がん医療発展型放射線腫瘍学コース、地域医療密着型先進的がん治療学コース、希少がん・小児がん挑戦型臨床腫瘍学コース)
平成25年度から本学では大学院医学研究科博士課程がんプロフェッショナル履修制度を導入しています。
当コースを希望する場合は、申請書を出願手続時に申請してください。
対象及び申請書類
一般入試、社会人入試を経て入学した者を対象とし、入学年度4月時点で初期研修を終了していることを条件とします。指導教授の許可を経てがんプロフェッショナル履修申請書を出願手続書類とともに提出してください。(※なお、当コースへの変更を、申請時に1学年である者に限り認めています。該当者は履修開始を希望する年度が始まるまでに申請してください。)
履修内容
●履修科目等
<コースワーク> 必修コース(共通特論I、Ⅱを含む)、選択必修コース
<リサーチワーク> 講義、演習、実験・実習、研究・論文作成指導
●履修方法
コースワーク4単位、リサーチワーク26単位以上の計30単位以上を修得し、必要な研究指導を受けたうえ博士論文を提出し、博士論文の審査及び試験に合格すること。
がんプロコース(通常4年制)
コースワーク | リサーチワーク | |||||
共通特論Ⅰ,Ⅱ | 選択必修コース | 講義 | 演習 | 実験・実習 | 研究・論文作成指導 | |
1年 | 各2単位の計4単位 | 1単位 | 2単位以上 | 2単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 |
2年 | ||||||
3年 | (原則履修済み) | 1単位 | (原則履修済み) | (原則履修済み) | (原則履修済み) | |
※4年 | (原則履修済み) | (原則履修済み) | (4学年で更に単位報告可) | |||
計 | 4単位 | 2単位 | 2単位以上 | 2単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 |
総計 | 30単位以上 |
※4学年は学位論文提出学年であり、本来単位取得は3学年までで完了することになりますが、理由によっては4学年での単位取得も可とします。
※1年間研究・論文作成指導を受ける事によって2単位とします。
※コースワークのうち、受講を必須と定めている講義は、原則2学年までに受講しなければなりません。ただし、収録されたものを視聴の上、レポート提出による履修を認める場合があります。
※共通特論Ⅰ、Ⅱの単位の修得には、各々3分の2以上の出席を必要とします。
※在学中に当コースに変更した場合の既習得済み単位は継続できるものとしますが、共通特論Ⅰ、Ⅱに関しては新たに単位修得を必要とします。
がんプロコース(長期履修5年制)
コースワーク | リサーチワーク | |||||
共通特論Ⅰ,Ⅱ | 選択必修コース | 講義 | 演習 | 実験・実習 | 研究・論文作成指導 | |
1年 |
各2単位の計4単位
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1単位
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2単位以上
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2単位以上
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16単位以上
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4単位以上
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2年 | ||||||
3年 | ||||||
4年 | (原則履修済み) | 1単位 |
(原則履修済み)
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(原則履修済み)
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(原則履修済み)
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※5年 | (原則履修済み) | (5学年で更に単位報告可) | ||||
計 | 4単位 | 2単位 | 2単位以上 | 2単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 |
総計 | 30単位以上 |
※5学年は学位論文提出学年であり、本来単位取得は4学年までで完了することになりますが、理由によっては5学年での単位取得も可とします。
※1年間研究・論文作成指導を受ける事によって2単位とします。
※コースワークのうち、受講を必須と定めている講義は、原則3学年までに受講しなければなりません。ただし、収録されたものを視聴の上、レポート提出による履修を認める場合があります。
※共通特論Ⅰ、Ⅱの単位の修得には、各々3分の2以上の出席を必要とします。
※在学中に当コースに変更した場合の既習得済み単位は継続できるものとしますが、共通特論Ⅰ、Ⅱに関しては新たに単位修得を必要とします。
大学院でじっくり基礎研究をしたい方へ
平成23、24年度文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「病態分子イメージングセンター」、「疾患モデル動物センター」により最新の研究設備装置を備えた枚方学舎では、「内閣府最先端次世代研究開発支援プログラム」、「CREST」、「さきがけ」などで研究成果を国内外で高く評価される教育スタッフが、次世代の日本の医学研究を担う、若い探究心に満ちたあなたの入学を待っています。
医学部在学中から研究に取り組み、将来大学院へ進学する「研究医養成コース」を設けています。
その他の制度
ティーチング・アシスタント(TA)制度
本学大学院の教育研究の充実、 振興と学部教育の充実及び後継者の育成を図るために、大学院に在籍しながら本学における教育の補助を行う者に対して助成する制度です。 年間最大4万円を支給します。
リサーチ・アシスタント(RA)制度
本学大学院の教育研究の活性化・高度化を図るとともに、大学院学生の奨学に資することを目的として助成する制度です。年間最大70万円を支給します。
研究及び海外派遣に対する補助
大学院生の研究環境 : 研究プロジェクトに対する研究費補助を図る学内研究助成制度が設けられています。
海外国際学会への参加・発表 : 本学独自の在外研究員補助制度に加え、櫻根啓子賞(同窓会)による海外研究出張援助制度により、毎年、それぞれ数名の大学院生が渡航・滞在費補助を受けています。
年度 | 人数 | 渡航先 |
28 | 5 | アメリカ、イギリス、 オーストラリア |
27 | 3 | アメリカ、オランダ、ポルトガル |
26 | 2 | イタリア、ドイツ |
25 | 3 | アメリカ、カナダ |
24 | 4 | クロアチア、アメリカ、ドイツ |
23 | 1 | アメリカ |
日本学生支援機構奨学金制度
本学大学院在学中、 日本学生支援機構では 「学業・人物とも優れ、かつ健康である学生で経済的理由のため学業困難であると認められる者」に対して、 奨学金を貸与する制度があります。
また、一部の奨学金に対しては、在学中に特に優れた業績を認められた学生には、学内で選考後、日本学生支援機構の審査によって、貸与の返還が全額または一部免除される制度があります。
学生教育研究災害傷害保険 (公益財団法人 日本国際教育支援協会所轄)
本学大学院在学中、 「授業・研究活動・学校行事参加・課外活動中及び学校施設内における休憩中に発生した不慮の事故、また通学途上における交通事故等により、 身体に被った傷害」に対して補償する保険制度があります。 全員加入としており、入学手続時に保険料3,300円(4年間) を納付することとなっています。
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