腎泌尿器外科学
名称
大学院医学研究科 医科学専攻 腎泌尿器外科学

研究紹介
わたくしたちは現在、下記のテーマについて研究を進めています。
1. 泌尿器腹腔鏡手術の開発と技術評価に関する臨床的基礎的研究:1990年以来さまざまな術式を開発し、その有用性について臨床研究を行ってきました。さらに、現在は、腹腔鏡手術、ロボット支援手術、尿路内視鏡手術の術者の技術評価を客観的に行う方法について、工学部と連携しながら基礎的研究を進めています。
2. 男性科学に関する基礎的臨床的研究:精巣特異的遺伝子や精子幹細胞に関する基礎的研究、男性更年期障害や精路閉塞症に関する臨床的研究、腹腔鏡下前立腺全摘除術後の性機能に関する臨床的研究などを実施しています。
3. 前立腺癌の診断と治療に関する臨床的研究:理想的な前立腺生検方法の開発、去勢泌抵抗性前立腺癌に関する臨床的研究、前立腺全摘除術後の排尿障害に関する臨床的研究など。
4. 腎がんに対する腎部分切除術に関する臨床的研究:至適手術法の開発、術後腎機能に関する臨床的研究。
5. 膀胱癌の予後に関する臨床的研究:患者の白血球分画や内服降圧薬と予後との関連について、多数症例での臨牀検討を行っています。
教育目標
副腎、腎、尿路性器に発生する疾患の特性について、包括的に理解する。さらにその発症メカニズム、標準治療、新規治療薬、新規低侵襲治療、outcomeの予測因子など、どのような問題が未解決であるか抽出し、それらの問題を解決するための研究計画を立案する。実験データあるいは臨床データを適切に蓄積・保存し、仮説を立証するための解析を行う。さらにそれらのデータを論文化する。
研究テーマ
1.腹腔鏡手術を中心とした低侵襲手術療法の開発と、エルゴノミクスの、
観点から手技習得のための教育方法及び評価方法の確立
2.尿路上皮癌の発生におけるcancer stem cellの役割とその発生・分化
パターンの解明
3.前立腺癌の癌抗原とそれをターゲットとした新規癌治療の開発
4.腎移植における腎機能低下機序およびの予測因子の解明と腎機能低下
予防法の開発
5.尿路性器癌の予後予測因子としてのバイオマーカーの開発
6.副腎の自家移植生着率向上方法の開発と、副腎再生に関する研究
7.副腎腫瘍発生原因となる遺伝子変異の解明
8.術後の侵襲を軽減する周術期管理方法の確立
9.手術および抗がん剤治療を必要とする高齢者の包括的評価と、治療に伴う
AE発生の予測法の開発
10.前立腺肥大症に対する手術手技を獲得するためのシミュレータの開発
研究業績
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関西医科大学 腎泌尿器外科学講座
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