病気の豆知識 vol.075(2020/06/01)裂孔原性網膜剥離について


眼科 診療講師 木村 元貴

裂孔原性網膜剥離について

 眼をカメラに例えると、レンズに相当するのが水晶体、そしてフィルムに相当するのが網膜です。網膜は、眼球の一番奥(眼底)にあり、光を感じる細胞で構成されています。このフィルムに相当する網膜に障害が生じると、当然視力が損なわれます。その網膜が眼球壁から剥がれる病気が網膜剥離です。

 網膜剥離には網膜に孔が開く裂孔原性と非裂孔原性があり、最も多くみられるのが裂孔原性です。網膜に孔が開く原因として、老化・網膜の萎縮・外傷などがあります。裂孔原性網膜剥離の症状は、黒い点が飛んでいるように見える飛蚊症、稲妻のような光が走る光視症、視野欠損、視力低下などがあります。網膜剥離が生じた場合は手術が必要になります。手術によって多くの網膜剥離は復位させることができますが、剥がれた網膜には栄養が十分行き渡らなくなるため、徐々に網膜の機能が低下し、手術によって網膜が復位しても後遺症を残してしまいます。裂孔原性網膜剥離は、近視、特に強度近視でより多くみられ、どの年齢でも網膜剥離になる可能性がありますが20代と50代の人に多いといわれています。

 当院の眼科では伝統的に網膜剥離の治療を得意としており、日々、多くの患者様が治療を受けておられます。網膜剥離は早期手術を要することが多いため、当科では適宜対応ができるように備えております。飛蚊症が出現するなど、急な変化がございましたら、一度眼科受診をお勧めいたします。

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注:記載内容や医師情報は掲載時点のものです。 詳しくは担当診療科にご確認ください。
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眼科 診療講師木村 元貴(きむら もとき)

専門分野:黄斑網膜硝子体、白内障
認定資格:日本眼科学会専門医
眼科PDT認定医
出身地:奈良
趣味:アウトドア
好きな食べ物:果物

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