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肺塞栓症(エコノミークラス症候群)

診療科

症状の解説

急性に発症して急激な経過をとる急性型と、慢性的な経過をとる慢性型があります。軽度であれば胸やけや発熱程度で治まりますが、急性型では短時間のうちに呼吸困難・チアノーゼが起こり死に至ることもあります。慢性型の場合、呼吸困難などが繰り返し起こるうちに徐々に増強してくることがあります。治療が奏効すれば生命予後は良好ですが症状消失後も再発のおそれがあり、抗凝固療法を続ける必要があります。

主な原因

飛行機内などで長時間同じ姿勢を取り続けて発症することがよく知られており、エコノミークラス症候群とも呼ばれます。他にも脱水・感染・旅行・長期臥床・手術などで血流がうっ滞すると、手や足の静脈に血栓(血のかたまり)が生じ、血栓が血流に乗って肺へ流れ肺動脈が詰まると肺塞栓症になります。肺動脈が詰まるとその先の肺胞(ガス交換を行う場所)には血液が流れず、ガス交換ができなくなるために呼吸困難をきたします。

必要な検査

①造影CT:腕の静脈から造影剤を急速に注入して、肺動脈に到達するタイミングに合わせてCTを撮って調べます。比較的簡便で診断能も高い検査法です。
②肺血流シンチグラム:ラジオアイソトープを用いて肺の血管の血流を調べます。ガス交換できる範囲を決める重要な検査法です。
③肺動脈造影:カテーテルを用いて血管内に造影剤を注入して肺動脈を描出して調べます。

治療法

内科的治療としては①ヘパリン(注射)、ワルファリン(内服)などを用いて血液を固まりにくくする治療法、(血栓の増大や再発を防ぎ予後を改善します)②薬物で血栓を溶かす治療法、③血管内カテーテルを用いて血栓を粉砕したり吸引し除去する治療法、などがあります。生命の危機に瀕している場合は緊急手術を行うこともあります。また、下肢静脈に血栓を認めた場合には、予防的に下大静脈フィルターを留置することもあります。

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