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関西医科大学

本学は、建学の精神に則り、自由・自律・自学の学風のもと、学問的探究心を備え、幅広い教養と国際的視野をもつ人間性豊かな良医を育成することを教育の理念としています。

慈仁心鏡
慈仁心鏡、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成することを建学の精神とする。

関連施設

  • 附属病院
  • 総合医療センター
  • 香里病院
  • 天満橋総合クリニック
  • 附属看護専門学校
  • 卒後臨床研修センター
医学部

生理学第二

名称

医学部 生理学第二講座
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大学院医学研究科 医科学専攻 高次機能制御系 高次認知脳科学
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大学院医学研究科 先端医療学専攻 ブレインメディカルサイエンス系 高次脳機能制御学

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講座紹介(医学部)

私たちの脳は、実に様々な情報処理を刻一刻並列して行っている。この文章を読んでいるその瞬間、微細な眼球運動が字を追い、得られた視覚情報は瞬時に単語、文章となり、意味をなす。さらに、ロボットとは異なり、情動により信号処理は確実に影響を受ける。面白ければ次々と読み続け、つまらなければ読むスピードは低下し、結局他に視線を移すだろう。このような行動の基盤となる脳の働きを解明するには、電気的な信号の伝導や、神経伝達物質による化学的伝達・信号の修飾の機序のミクロなレベルでの研究に加え、それらがどのように「回路として機能し」、「実際の心理活動や行動に結び付くのか」というシステムレベルの解明が不可欠である。しかし、回路としての脳の機能の研究は端緒についたばかりである。
当講座では、ヒトと脳の構造が近い霊長類を用い、行動計測・電気生理学実験・薬理行動学の手法を組み合わせ、さらにニューラルネットワークモデルのアプローチもとりいれて、この困難だが興味深い問題に取り組んでいる。現在の主なテーマは、情動や記憶、注意が行動を変化させるメカニズムである。最終的には脳で繰り広げられる計算の一般普遍的なprincipleを発見できることを夢見ている。

研究紹介(大学院)

当講座では、ヒトと脳の構造が近い霊長類動物に様々な認知的・情動的制御を必要とする行動課題を訓練し、神経細胞活動記録や薬理学的介入操作を中心とする実験的アプローチと、ニューラルネットワークモデルを中心とする計算論的アプローチを組み合わせ、高次脳機能の神経ネットワーク機構の統合的理解を進めている。現在の主要な研究テーマは以下の2つである。
(1)報酬獲得行動の神経機構の解明
報酬刺激にいたる行動は強化され、嫌悪刺激にいたる行動は抑制される。当教室の研究によって、報酬情報による行動変化は、大脳基底核線条体におけるドパミンの作用に基づくことが明らかにされている。しかし、ドパミン細胞が生成する信号(これをreward prediction errorといい、得られた報酬と期待した報酬の差に相当する)が、どのように形成されるのかは不明のままである。そこでドパミン細胞に投射する背側縫線核のセロトニン産生細胞や視床下部外側部の細胞から神経活動を記録し、それらをドパミン細胞の活動と比較することによって報酬・嫌悪情報処理のネットワーク機構の解明を進めている。
(2)社会的脳機能の神経基盤の解明
複数の霊長類動物を同時に用いて社会的脳機能の生理学的解明を可能にする新たな実験の枠組みを創り出し、社会的認知機能の神経機構を細胞レベルで明らかにすることを目指している。

 

教育担当分野

生理学
医学概論

研究テーマ(大学院)

1.ドパミン、セロトニンによる報酬・嫌悪情報処理機構の解明
2.腹側線条体による報酬・嫌悪情報処理機構の解明
3.視床下部による報酬・嫌悪情報処理機構の解明
4.大脳基底核による行動選択機構の解明
5.社会的認知機能の神経機構の解明

研究業績

〒573-1010
枚方市新町二丁目5番1号
関西医科大学 生理学第二講座
nakamkae@hirakata.kmu.ac.jp
中村加枝
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