がん化学療法看護
認定看護師

Career nurse
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総合医療センター 化学療法センター 2000年入職

少しでも化学療法に取り組む患者さんの希望を叶えられるように。

がん化学療法看護認定看護師を志したのは、化学療法に携わることが多かった消化器外科に勤務していた頃。副作用への対応や、副作用が起こる原因を勉強しているうちにもっと専門的な知識を持って患者さんと関わりたいと思ったことがきっかけでした。現在は化学療法センターの配属となり、外来で抗がん剤治療を受ける方の投与管理、副作用マネジメント、セルフケアのサポート、精神的な相談などを担当しており、インフォームドコンセントの場にも同席します。少しでも患者さんの希望を叶えられるように、そして医師との橋渡し役になれるように日々取り組んでいます。

私たちが思うほど患者さんは弱くない。

この道に進むようになってから特に印象深かったのは、わずか28歳という若さで乳がんを患った患者さんとの出会い。幸い転移も見つからず、術後に再発のリスクを下げるために化学療法を選択されたのですが、当初は将来への不安、そして副作用への恐怖から、治療中に毎回涙を流されていらっしゃいました。そのたびに傍に寄り添い、正しい情報を伝え、ときに世間話や大好きな仕事の話で辛さを紛らわせながら、治療にあたる日々。そうした中で同時期に同じ乳がんで治療を開始した年配の女性と友だちのように打ち解け、励ましあうことでたくさんの笑顔が見られるようになってきました。私自身、当初は最後まで化学療法をつづけられるか心配でしたが、少しずつ前向きになっていくその姿に感動。私たちが思うほど患者さんは弱くない。ひとは何かを乗り越えて強くなっていく。そんな大切なことを、目の前で気づかせていただき、本当に感謝しています。