ピックアップストーリー02

PICK UP STORY02
トップ > 仕事を知る > ピックアップストーリー > PICK UP STORY02
PICK UP STORY 02総合医療センター

患者さんに寄り添う看護で、
チャレンジを続けていきたい。

4A病棟 2008年入職
シスター

2年目の時に父の死を経験し、
ご家族に対する理解が深まった。

私が看護師2年目の夏に、父が肺がんで他界しました。その頃の私はまだまだ未熟だったので、がんの進行で弱っていく父の姿を見るのが辛くて怖くて、しっかりと関わることができなかったのです。もしあの時に戻ることができたら、娘として、看護師として、父に寄り添うことができたかもしれないと心残りがあります。けれども、父の死を経験したことで患者さんのご家族の気持ちへの理解が深まり、自分の看護観が少しずつ変わっていきました。今では、父のような終末期の患者さんに対しては「どれが正解でも間違いでもないから、ご自身の思いを伝えてほしい」と、ご家族に対しては「後悔しないような選択をしてほしい」と、心から言えるようになりました。
シスター

治療のターニングポイントでは
患者さんの訴えに寄り添う看護を。

父を亡くした経験から私が大切にしているのは、治療のターニングポイントで患者さんの訴えに寄り添うことです。たとえば、がんばって治療を受けているにも関わらずあまり効果を得られなくて、この先の治療をどうするか迷われている患者さんがいれば、表情や言動から思いを表出できるよう支援するなど。患者さんの訴えは固定チームナーシング体制の中で共有し、ご家族と連絡を取り合い、医師と協働しながら慎重に治療を進めます。医師の前では言いにくい本音を聴いて差し上げるのも、私たち看護師の重要な役割だと感じています。「聞いてくれてありがとう」「担当があなたでよかった」と言ってくださる患者さんの言葉が、今の私の支えになっています。

新たなチャレンジは、ステップアップのため。

私は今年の4月から、自らの希望で循環器内科のある病棟へ異動しました。実は今まで循環器の分野に対して苦手意識を持っていたのですが、心臓は身体の中で最も重要な臓器のひとつですし、今後のステップアップのためには避けて通れないと思ったのです。心臓の機能が下がると周りの臓器にも影響が出たりするので、患者さんの全身管理を徹底する必要があって、苦手な心電図の読み取りなども含めて、日々多くのことを学ばせていただいています。また、臨床現場での活動範囲を広げたくて、現在「特定行為研修」を受講しています。今の病棟では、動脈血採血や中心静脈カテーテルを抜くなどの特定行為が可能になるので、患者さんのためにも早く資格を取得して現場で頼られる存在になりたいですね。

その他のSTORY