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本学は、建学の精神に則り、自由・自律・自学の学風のもと、学問的探究心を備え、幅広い教養と国際的視野をもつ人間性豊かな良医を育成することを教育の理念としています。

慈仁心鏡
慈仁心鏡、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成することを建学の精神とする。
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耳管狭窄症・耳管開放症

診療科

耳管とは

鼻をかんだときに耳に空気が入っていく感覚をどなたも持った経験があるでしょう。鼻の奥(上咽頭)から耳(中耳)への左右1本ずつあるトンネルが耳管です。
高い山に登ったときやエレベーターが上昇して気圧が変わったときに耳の詰まった感じがし、けれど、唾を飲み込んだりあくびをすると、詰まった感じがなくなるものです。耳管は、普通は閉じていますが、飲み込み運動やあくび、鼻かみ時に開きます。スキューバーダイビングで水に潜ったとき、外(外耳:耳の穴)から鼓膜にかかる高い水圧が鼓膜を押し付け、耳の詰まった感じ・痛み・難聴が生じます。このとき、鼻をつまんだまま鼻をかむと、耳管を通して空気が中耳に入り、耳の症状が回復します(これは「耳抜き」といわれます)。耳管は開いて、鼓膜の外側の空気(大気)の圧力と、内側(中耳あるいは「鼓室」)の空気の圧力とを同じに調整し、鼓膜が押さえつけられたり(中耳側の圧力が弱い時)、外側にふくれたり(中耳圧が高いとき)するのを調整します。鼓膜の内外の圧力が同じ状態なら、鼓膜がよく振動して聞こえが良くなります。圧力が違うと、耳が「詰まった」感じなり、さらに、痛みが出たり、鼓膜の振動が悪くなり難聴になります。

耳管が詰まりっぱなしのとき(耳管狭窄症)と開きっぱなしのとき(耳管開放症)

耳管狭窄症では耳管というトンネルが狭くなって、鼓膜の裏(中耳)の空気は閉じ込められます。中耳の中の空気圧の調節が出来ず、鼓膜の外の大気圧との間に差が出来るので、耳閉感(耳の詰まった感じ)が生じます。滲出性中耳炎に至ることもあります。
耳管開放症では常に耳管が開いています。呼吸すると、呼気・吸気で鼻の奥の空気圧は変化しますから、耳管を経て中耳の圧力もそのつど陽圧・陰圧を繰り返します。そして、鼓膜の外の空気の圧力と差が生じて、耳管狭窄症と同じく耳閉感が起こります。もう一つ困ったことは自分の声です。声は発せられると一旦口から出、鼓膜を経て伝わっていきます(鼓膜を外側から振動させるルート)。けれども耳管開放症ではこのルートと同時に、口の中→耳管→鼓膜という裏から鼓膜を震わすというルートが出来ます。つまり、声が鼓膜の外側からと内側からとでやってきて、二重に鼓膜を震わせます。患者さんは「自分の声が大きく響く」(自声強調)や、「自分の声がどう聞こえているか分からない、こもって聞こえる」と訴えられます。声を出さないときには、「自分の呼吸の音が聞こえる」(呼吸音聴取)、「鼻呼吸すると鼓膜がぺこぺこ動く」、「頭がおかしくなる」、めまい感、難聴などの多彩な症状を訴えられます。精神科にかかって原因が分からないとされている人もいるでしょう。

耳管開放症の症状の特徴

色々な症状を示す耳管開放症ですが、一番特徴的なのは「頭を下げると症状がましになる」です。下を向くと頭がうっ血しますが、筒状である耳管の壁もうっ血してはれます(分厚くなります)。すると耳管が狭くなって開放症が和らぎます。ご自分で耳管開放症を疑っておられる方は試してみてください。

主な原因

耳管狭窄症の原因としては、風邪を引いた後に起こる耳管の炎症、鼻副鼻腔炎、耳管の入り口の近くにあるアデノイドの肥大等が挙げられます。その他、上咽頭腫瘍等の腫瘍性病変によって起こることもあり注意が必要です。 耳管開放症の原因として、ダイエットやストレス、抗がん剤の使用などで体重が減った場合に、耳管を圧迫している耳管周囲の脂肪が減り、耳管が広がって起こることが考えられますが、原因不明のことも多いです。

必要な検査

耳管疾患の診断には純音聴力検査、ティンパノメトリー(鼓膜内外の気圧差検査)などが行われますが、症状や鼓膜所見から総合的に判断する必要があります。耳管開放症に対しては、飲み込み時の鼓膜の動きの観察や、耳管機能検査も行われます。

治療法

耳管狭窄症に対しては原因となる疾患を治療することが重要です。直接的な治療法としては耳管通気療法(カテーテルを鼻から入れて耳管にあて、中耳に向かって空気を入れる)が有効です。 耳管粘膜に炎症があって耳管粘膜がはれて耳管が狭くなっているときには、炎症を減らす薬を処方します。中耳や耳管に、鼻水のような液が溜まっているときは(滲出性中耳炎の合併のこともある)、粘液溶解剤も併用します。耳管開放症に対する治療は、薬液の耳管内噴霧を当科で考案し行なっています。その他、生理食塩水点鼻、鼓膜チューブ留置、鼓膜の部分的な振動を抑制するためのテープによる鼓膜へのパッチ、漢方薬による治療を組み合わせて行ないます。

当院へお越しの際の注意と、他の疾患との区別

遠方から当科にお越しになる患者さんでは、度々の再診が難しいかもしれません。しかし、上記の検査結果や治療効果を見定めながら治療法を組み合わせていきますので、最低3回は来院できるようにご配慮ください。
耳管開放症と考えてお越しになっても、耳管開放症でない場合も多いです。「耳閉感やかゆみが強い。毎日風呂上りに綿棒で耳掃除する」:耳のさわり過ぎによる外耳炎が疑われます。お近くの耳鼻科医院を受診し処置をお受けください。「耳がおかしい。横には人がいないのに誰かが耳元でしゃべる」:耳より奥に問題がある場合が多いです。精神科を受診ください。「音に過敏になった。夜、寝付けない」:耳自身に問題がある場合は少ないですので、心療内科でまずお尋ねください。
 
 
 

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