腰椎椎間板ヘルニアは人口の約1%にみられるといわれています。男性の方が女性より2~3倍多く、また、20歳から40歳代に多く生じるといわれています。腰椎椎間板ヘルニアの原因として、労働環境や喫煙が挙げられます。日常生活において、「膝を伸ばした状態で腰を曲げてものを持ち上げる動作」や「子供を頻回に持ち上げる動作」には注意が必要です。
腰椎椎間板ヘルニアの症状は「腰痛と片足の痛み」が認められます。また、「足に力が入らない」などがあります。まれに大きな椎間板ヘルニアになると「尿や大便が漏れやすい、または出にくい」などの症状がでることがあります。
診断はレントゲン撮影では分かりにくく、MRIが有用です。腰椎椎間板ヘルニアの70%から90%は自然に消失するため、鎮痛剤や理学療法の治療を先に行います。「足の激しい痛み」や「足首があがりにくくなってきたなどの筋力低下」、「尿や大便が漏れやすい、または出ない」などの症状が生じるようであれば手術を考える必要があります。腰痛や足の痛みを感じるようでしたら、是非、整形外科を受診して下さい。