病気の豆知識 vol.017(2016/10/17)糖尿病の食事療法


糖尿病科 診療教授 豊田 長興

糖尿病の食事療法

食事療法は、糖尿病のすべての患者さんに基本となる治療です。糖尿病食は特別な食事ではなく、バランスのよい健康食です。この治療法は、頭で理解していても、実行しなければ意味がなく、また、続けてこそ効果があります。

1.適正なエネルギー量の食事をとりましょう
適正な体重を保ちながら、日常の生活に必要な量の食事をします。

エネルギーの摂取量は、性別、年齢、肥満度、日常生活やスポーツによる身体活動量、血糖値、合併症の有無などを配慮し、主治医が決定します。


2.1日3回規則正しく食べましょう
血糖値を安定させるには、食事の時間と量をできるだけ毎日一定にすることが大切です。1日2食にすると、1回当たりの食事量が増え、食後の急激な血糖の上昇につながったり、空腹の時間が長くなることによって栄養素の吸収が増し、体脂肪がつきやすくなったりします。

3.栄養のバランスが偏らないようにしましょう。
指示された一定のエネルギー量の中で、身体に必要な栄養素を十分に満たすには、いろいろな食品を偏りなく食べることが必要です。
食品に含まれる栄養素には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどがあり、それらに過不足のないバランスのとれた献立をたてるために、「糖尿病食事療法のための食品交換表」(日本糖尿病協会/文光堂)を利用する方法があります。食品交換表を実際に使う際には、管理栄養士に相談しましょう。
 

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注:記載内容や医師情報は掲載時点のものです。 詳しくは担当診療科にご確認ください。
「病気の豆知識」リーフレットは院内でも配布しています。 


糖尿病科 診療教授豊田 長興(とよだ ながおき)

豊田 長興

専門分野:糖尿病、内分泌疾患
認定資格:糖尿病専門医、内分泌疾患専門医
出身地:大阪府
好きな食べ物:お寿司
趣味:スポーツ観戦

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