病気の豆知識 vol.036(2017/08/01)口腔ケアはなぜ必要?


歯科・口腔外科 診療講師 兒島 由佳

口腔ケアはなぜ必要?

 お口の中にはたくさんの細菌がいます。その数はなんと約100億個。
お口の中には食べかすだけでなく、細菌の塊が歯の表面などに付着しています。
歯自体とても複雑な形態をしていますので、細菌はとても隠れやすいのです。
それに歯と歯の隙間、歯の裏側、歯周ポケットと言われる歯の付け根と歯茎の境目。
隠れるところはたくさんあります。
そうした細菌を放っておくと、口を伝わり消化器へ・・・。
また血管を伝わり心臓へ・・・。
とりわけ、消化器や心臓の手術をされる方の場合、こうした細菌が命取りになりかねません。
磨いたつもりでも実際には磨き残しがあり、歯のない方も同じように入れ歯や舌に汚れがつきます。
手術前後の患者様においては専門的に歯科で口腔ケアをすることにより、術後の感染を減らし、結果的に患者様の早期退院につながります。
またそれ以外でも入院中の患者様にとって、口腔ケアは誤嚥性肺炎やその他の色んな感染や合併症の予防へつながります。
しっかり専門的に口腔ケアを行いましょう!

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注:記載内容や医師情報は掲載時点のものです。 詳しくは担当診療科にご確認ください。
「病気の豆知識」リーフレットは院内でも配布しています。 


歯科・口腔外科 診療講師兒島 由佳(こじま ゆか)

専門分野:一般歯科、口腔外科
認定資格:日本小児口腔外科学会認定医
厚生労働省歯科医師臨床研修指導医
出身地:姫路市
血液型:O型
好きな食べ物:甘いもの
趣味:バスケ、水泳、ドライブ、音楽鑑賞

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