病気の豆知識 vol.041(2017/10/16)ほくろについて


形成外科 准教授 森本 尚樹

ほくろについて

 ‘ほくろ’とは、正式には色素性母斑といい、母斑細胞という細胞が集まった皮膚腫瘍(できもの)です。メラニン色素があるため黒く見えるものが多いですが、茶色、褐色や色がついていないものもあります。生まれつきあるものと成長途中で現われてくるものがあり、また、平坦なものは‘しみ’(色素斑)であることもあります。
ほくろの治療は、基本的には手術で切り取ります。小さいもの(5mm程度まで)やしみはレーザー治療を行います。レーザー治療は保険がきかないので自費治療になります。
ほくろから癌ができる、と言うことを耳にされることもあると思います。実際に、ほくろが悪性黒色腫(メラノーマ)や皮膚癌に変化することはときどきあります。メラノーマは足のうらや手のひら、手足の爪部、指、足趾のつけねなどにできることが多いです。顔にできるときは不規則な形の黒い色素斑(染み出しといいます)が徐々に大きくなっていきます。1.急に大きくなる 2.出血する、傷になる、かさぶたができる 3.ほくろの周囲がギザギザしてきた 4.色の濃い部分とうすい部分ができてきたなど、ほくろの様子が変わってきたら一度形成外科、皮膚科を受診していただくのがよいと思います。

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注:記載内容や医師情報は掲載時点のものです。 詳しくは担当診療科にご確認ください。
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形成外科 准教授森本 尚樹(もりもと なおき)

森本 尚樹

専門分野:形成外科、人工皮膚、再生医療
認定資格:日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
出身:徳島県
血液型:O型
好きな食べ物:エスニック
趣味:旅行

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