現在の麻酔の薬は投与を中止すると短い時間で体から代謝・排泄されるため、短い時間で目が覚めます。安心して麻酔を受けていただけます。
このような疑問をもたれている方がおられるかもしれません。しかし、麻酔の薬の作用は一時的であり、お子様の発達・知能の発育に影響することはないと考えられています。
手術中は麻酔の薬を持続して投与していますので手術の途中で目が覚めることはまずありません。麻酔の薬の効果は手術中にモニターで監視することができます。このため、手術の途中で目が覚めることがないように十分注意をして麻酔に取り組んでいますので安心してください。
手術中は鎮痛薬(痛み止めの薬)を麻酔薬とともに投与して、痛みを記憶しないようにしています。術後痛みが大きいと予想される手術では、術後も硬膜外チューブや静脈から鎮痛薬を投与します。時には神経ブロックをして痛みを伝える神経を麻痺させて痛みを取っています。