内耳の神経や血流が障害されると耳鳴りが発生します。突発性難聴など早期にステロイド薬や血管拡張剤、ビタミン剤を投与すると治るか軽減します。しかし1週間以上経ってしまうと難しくなります。老人性難聴のように長い経過をたどる病気は薬では治りません。そのような場合、TRT療法と言って、耳鳴りを完全に消すのではなく、気にならないようにする特殊な治療が約50%の効果を上げています。
内耳の神経や血流が障害されると耳鳴りが発生します。突発性難聴など早期にステロイド薬や血管拡張剤、ビタミン剤を投与すると治るか軽減します。しかし1週間以上経ってしまうと難しくなります。老人性難聴のように長い経過をたどる病気は薬では治りません。そのような場合、TRT療法と言って、耳鳴りを完全に消すのではなく、気にならないようにする特殊な治療が約50%の効果を上げています。
喘息を合併する特殊な蓄膿症で、好酸球という細胞が粘膜を傷害する免疫アレルギーの病気です。通常の抗生物質では治らず、ステロイド薬や内視鏡手術を行います。私どもは今、この病気の原因究明と治療法の開発に積極的に取り組んでいます。指定難病である好酸球性副鼻腔炎の専門外来である気道外来は、全国でも初となる、呼吸器内科医と耳鼻科医の診察を同時に受けることができる外来です。
本手術は、コンピュータを駆使した新世代の手術支援機器で、現在手術を行っている部位をCTなどの画像上に表示するもので、カーナビで言う現在地を地図上に表示するのと似ています。この機械を用いることで体の奥深い見えない部位をできるだけ低侵襲で安全で確実に手術することができます。
花粉症治療には薬物療法や手術がありますが、抗原(アレルゲン)を少しずつ身体の中に注射をしていき、身体を慣れさせる抗原特異的免疫療法は、唯一根治が望める治療法で、注射を用いた免疫療法は100年以上の歴史があります。2014(平成26)年からはスギ花粉症に対する「舌下免疫療法」が保険適用になりました。従来のような注射をせず口の中にエキスを垂らすだけの簡単な方法で治療が可能であり、また注射法と比べて重い副作用が少ないことが特徴です。
当科では保険適用となる前の臨床治験の頃より治療の開発に携わってきており、TVや新聞などメディアの取材も多数受けております。従来のくすりの治療と比べて、症状がない期間も服用を続ける必要があり、2年から3年かけてアレルギー体質を根本的に改善する治療です。少し根気のいる治療ではありますが、痛みもなく重篤な副作用も出にくいので、これまで花粉症に長く悩まされていた方や、花粉飛散期間中症状が非常に重くなる方には朗報です。