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鼠径ヘルニア(脱腸)【子ども】

診療科

症状の解説

鼠径ヘルニアは、男児ではそけい部から陰嚢にかけて腫れが起きます。女児にも鼠径ヘルニアは起こります。立ったり泣いたりしておなかに力が入ると腫れが大きくなり、泣き止んだりすやすや寝ているときには、腫れはなくなります。腫れの原因の多くは腸が出るためで、俗に脱腸(だっちょう)と呼ばれるのはそのためです。まれに嵌頓(かんとん)といって、腸が挟まって戻りにくくなり嘔吐を起こしたりすることもありますので注意が必要です。

主な原因

鼠径ヘルニアは生まれつきの病気です。胎生期に腹膜鞘状突起という腹膜の伸びたものが消えずに残っていると、泣いたり腹圧がかかったときに腸などがそこを通して出てきます。女児では卵巣が出ることもあります。水腫という水が貯まって鼠径部に腫れとして見つかることもありますが、これも鼠径ヘルニアとよく似た原因で起こります。

必要な検査

特殊な検査は必要ありません。視診で判ることもあります。触診では腸が出ているときに触るとぐじゅぐじゅと音がします。卵巣ではころっとしたものを触れます。超音波検査をすると出ているものがわかります。水腫では水がたまっている状態をはっきりみることができます。通常は片側の鼠径ヘルニアが多いですが丁寧な触診や超音波検査で両側鼠径ヘルニアの診断がつくこともあります。

治療法

予定手術でおこないます。鼠径部の皮膚のしわに沿って1.5cmくらいの皮切をおき、鼠径管を開放しヘルニア嚢を高位で結紮します。手術時間は平均30分で、合併症のないこどもには日帰り手術をおこなっています。喘息や心臓病などのあるこどもでは1泊2日です。手術後は翌日からシャワーができ通学も可能です。消毒や抜糸は不要です。2012年4月から女児には腹腔鏡手術を行っています。美容上も優れ、対側発症も防げています。

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