概要

当科では胸部悪性腫瘍の診療を中心に、COPDなどの呼吸器疾患全般を対象に診療を行っています。外来は呼吸器科外来として毎日2~3診、さらにはがんセンター・緩和ケアセンターにおける化学療法外来を、火曜日から木曜日まで1診実施しています。
入院も呼吸器疾患全般を対象としていますが、実際には約9割の症例が原発性肺がんを主とする胸部悪性腫瘍であり、化学療法やその合併症対策、緩和ケアを手掛けています。検査については週2回の気管支鏡検査を実施しています。
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次のような症状を扱っています

当科で扱っています疾患は呼吸器疾患となります。 それらの症状として、【咳/痰/血痰/息切れ/呼吸困難/発熱/痛み(胸部痛や背部痛など)/体重減少/むくみ】が挙げられます。また、当科は呼吸器腫瘍を中心に治療を実施しておりますが、抗腫瘍薬に伴う副作用【悪心/嘔吐/下痢/便秘/脱毛/しびれ/感染/湿疹/出血/貧血症状】についても最大限の対処を行っております。

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ごあいさつ

主任教授 倉田 宝保

私たちは主に肺がん診療を行っています。肺がんは性別に関係なく年齢とともに増える病気です。当院では、手術、放射線治療、抗がん剤治療、緩和ケアを行っており、当科は抗がん剤治療を担当します。私たちは個々の患者さんのための医療チームを作り、各科の先生方と連携を取り合いながら患者さんの納得できる最善の治療を行っています。抗がん剤治療は、以前は患者さんに様々な苦痛を与えていました。しかし、昨今の新薬の開発により患者さんの負担軽減や治療成績が飛躍的に向上しております。当科の医師は国立がん研究センターや海外学会で常に世界的最先端の治療を学び続けており、様々な治療を提供できる診療科として患者さんに寄り添っております。また、当院は地域連携にも力を入れているため、健康診断で異常が見つかったり、なにか気になる症状があるようでしたら、かかりつけ医の先生とご相談いただき当科を受診ください。病気になると様々なことが不安ですが、その不安を少しでも和らげるように患者さんやご家族を全力でサポートして参ります。なにとぞよろしくお願いいたします。

診療部長 主任教授 倉田 宝保

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特色・方針

我が国で2人に1人が罹患し、社会的にも問題となっている悪性新生物の中で、もっとも頻度の高い原発性肺がんの診断および治療を主として、診療を実施しています。
当科は化学療法を専門としており、外来化学療法を積極的に行っています。肺がん症例の腫瘍組織の遺伝子異常検索に基づく分子標的薬剤や、将来有望とされる新しい治療法も導入し、全国トップレベルの呼吸器腫瘍の診断・治療ができる施設となっています。特に新しい治療法の開発を目指した多施設共同臨床試験にも参加し、さらには海外で有望とされる新薬の、我が国での承認を目指した治験にも参加するようになりました。
北河内地区の方々に、いち早く海外で有望とされる治験薬を提供することが可能になり、大阪府下においても有数の肺がん専門施設であります。

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実績

診療実績(2021年度版)

外来新患者数 821人/年
外来延患者数 15,713人/年
入院新患者数 548人/年
入院延患者数 8,765人/年
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スタッフ

氏名 写真 職名 専門分野 認定資格
倉田 宝保 倉田 宝保 主任教授
肺癌
臨床腫瘍
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
日本臨床薬理学会特別指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
吉岡 弘鎮 吉岡 弘鎮 准教授
肺癌
臨床腫瘍
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会認定専門医・指導医
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
勝島 詩恵 勝島 詩恵 助教
肺癌
臨床腫瘍
がんリハビリテーション
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会専門医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
山中 雄太 山中 雄太 助教
肺癌
臨床腫瘍
日本内科学会認定内科医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
竹安 優貴 竹安 優貴 病院助教
肺癌
臨床腫瘍
日本内科学会認定内科医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
生駒 龍興 生駒	龍興 病院助教 臨床腫瘍
池田 夢 池田 夢 任期付助教 肺癌 臨床腫瘍
岡﨑 優太 岡﨑	優太 任期付助教 肺癌
臨床腫瘍
中西 健太郎 中西	健太郎 任期付助教 肺癌
臨床腫瘍
延山 誠一 延山 誠一 病院教授
(香里病院)
呼吸器インターベンション
COPD
喘息
肺がん
日本内科学会認定内科医・指導医
日本呼吸器学会専門医・指導医
日本呼吸器内視鏡学会認定専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
肺がんCT検診認定機構認定医
ICD(インフェクションコントロールドクター)
FCCP(米国呼吸器学会フェロー)
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お知らせ

患者のみなさんへ

がんの治療は早期発見、早期治療が重要であるといわれております。肺がんは特に早期発見しにくいがんであるとされております。従いまして、咳や痰などの日頃から起こり得るような症状がありましても、お気軽にかかりつけ医の先生にお願いされまして、当院のほうを受診ください。当院では肺がんをはじめ、気管支喘息や肺気腫などの呼吸器疾患を診療しておりますので、かかりつけ医の先生と密接に連携し、適切な治療、ケアをさせていただきます。

医療関係のみなさんへ

当科は呼吸器疾患全般を扱っている診療科でありますが、多くの医療機関様より、患者様を紹介する際にあたり、この程度で紹介してもよいのかどうか躊躇するようなご意見をいただきます。呼吸器症状が少しでもある、胸部レントゲン上、気になる陰影があるといった、どのような些細な症状や所見でもどうかご紹介くだされば幸いです。また、肺がん治療、特に薬物療法は日進月歩進歩しております。新しい治療をご用命の際は治験や臨床研究も積極的に行っておりますので、お気軽にお問合せをしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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