概要

 世界で有数の高齢国家である日本では動脈硬化症が年々増加しています。なかでも、大動脈瘤・大動脈解離による死亡が2014年より死亡原因の第9位となりました。女性では第8位、男性は第11位と上昇しています。この原因は、高齢以外に高血圧や高コレステロール血症の患者さんの増加や、喫煙率が依然先進国の中で高い(男性30%、女性8%)ことがあげられます。また、糖尿病や血液透析患者さんの増加とともに下肢慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症)も増加の一途をたどっています。

 血管外科では胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離の治療、下肢慢性動脈閉塞症の治療、下肢静脈瘤の治療を行なっています。とくに、カテーテルを用いた体にやさしい胸部・腹部ステントグラフト治療や末梢動脈ステント(グラフト)留置術、VenaSeal血管閉塞術、ラジオ波焼灼術を行なっています。

次のような症状を扱っています

 エコー検査やCT検査で偶然発見された胸部・腹部大動脈瘤、腹部拍動性腫瘤、間欠性跛行(長く歩くとふくらはぎがだるく痛くなる、休むと再び歩けるようになることを繰り返す)、足趾の痛み・潰瘍・壊死、下肢静脈瘤(夜中・早朝のふくらはぎのこむらがえり)の症状を扱っています。

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ごあいさつ

令和4年4月1日付で理事長特命教授を拝命しました善甫宣哉(ぜんぽのぶや)です。平成28年12月16日より関西医科大学附属病院 血管外科の診療科長、診療教授として着任し、5年4ヶ月が経過しました。手術症例数は平成29年の152例より、令和3年は286例と約1.9倍に増加しました。令和4年4月より3人体制となり、血管外科外来は毎週火曜日と木曜日に行っております。胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離、下肢慢性動脈閉塞症、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症、リンパ浮腫など血管疾患ならなんでも診察しております。

診療科長 理事長特命教授 善甫 宣哉 

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特色・方針

血管外科の対象疾患ならびに治療法は、胸部・腹部大動脈瘤に対する胸部・腹部ステントグラフト内挿術、B型大動脈解離に対する胸部ステントグラフト内挿術とリエントリー閉鎖術です。また、胸部・腹部ステントグラフト内挿術後の遠隔期エンドリークに対する胸部・腹部人工血管置換術も行なっております。下肢慢性動脈閉塞症に対するステント(グラフト)留置術はもとより、膝下膝窩、脛骨・腓骨動脈バイパス術も積極的に行なっております。下肢静脈瘤に対するVenaseal血管塞栓術、ラジオ波焼灼術など、できるだけ体を切らないカテーテルによる血管内低侵襲手術を積極的に行なっております。

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実績

2021年診療実績

胸部大動脈瘤開胸手術 2例
腹部大動脈瘤開腹手術 6例(緊急1例)
胸部ステントグラフト内挿術 28例(緊急2例)
腹部ステントグラフト内挿術 70例(緊急3例)
腹部内臓動脈瘤、末梢動脈瘤手術 13例
末梢動脈バイパス術。血栓内膜摘除術 21例
末梢動脈ステント(グラフト)留置術・バルーン血管形成術 50例
急性動脈閉塞症手術 4例
下大静脈再建手術 1例
下肢静脈瘤Venaseal血管塞栓術 19例
下肢静脈瘤ラジオ波焼灼術 12例
ブラッド・アクセス手術 47例
その他 13例
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スタッフ

氏名 写真 職名 専門分野 認定資格
善甫 宣哉 善甫 宣哉 理事長特命教授 大血管外科
末梢血管外科
日本外科学会専門医、指導医
心臓血管外科学会専門医
脈管専門医
日本血管外科学会認定血管内治療医
胸部ステントグラフト実施医・指導医(CTAG, Zenith alpha, Relay Plus, Najuta, Valiant)
腹部ステントグラフト実施医・指導医(Zenith Flex, Excluder C3, AFX2, Endurant II)
浅大腿動脈ステントグラフト実施医(VIABAHN)
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施医・指導医
Venasealクロージャシステム実施医
Best Doctors 2020-2021
坂下 英樹 坂下 英樹 講師 血管外科 日本外科学会専門医
日本外科学会専門医、指導医
心臓血管外科学会専門医、修練指導医
脈管専門医、研修指導医
日本血管外科学会認定血管内治療医
胸部ステントグラフト実施医・指導医(CTAG, Zenith alpha)
腹部ステントグラフト実施医・指導医(Zenith Flex, Excluder C3, AFX2)
浅大腿動脈ステントグラフト実施医(VIABAHN)
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施医
大野 雅人 大野 雅人 助教 血管外科 日本外科学会専門医 胸部ステントグラフト実施医(CTAG) 腹部ステントグラフト実施医・指導医(Excluder C3、AFX2) 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術実施医
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