世界で有数の高齢国家である日本では動脈硬化症が年々増加しています。なかでも、大動脈瘤・大動脈解離による死亡が2014年より死亡原因の第9位となりました。女性では第8位、男性は第11位と上昇しています。この原因は、高齢以外に高血圧や高コレステロール血症の患者さんの増加や、喫煙率が依然先進国の中で高い(男性30%、女性8%)ことがあげられます。また、糖尿病や血液透析患者さんの増加とともに下肢慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症)も増加の一途をたどっています。
血管外科では胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離の治療、下肢慢性動脈閉塞症の治療、下肢静脈瘤の治療を行なっています。とくに、カテーテルを用いた体にやさしい胸部・腹部ステントグラフト治療や末梢動脈ステント(グラフト)留置術、Venaseal血管塞栓術、ラジオ波焼灼術を行なっています。