概要

糖尿病の大部分を占める2型糖尿病は成人の6人に1人が罹患しています。当科は糖尿病の予防から、教育、療養指導にはじまり合併症の管理・治療、手術前の血糖コントロールなど糖尿病にかかわるあらゆる事柄に対応できる専門家集団を目指しています。また、1型糖尿病、妊娠糖尿病や内分泌疾患にかかわる糖尿病など特殊な糖尿病の治療にも力を入れています。
【内科学第二講座のHPはこちら】

次のような症状を扱っています

喉がよく乾く/水分をたくさん飲む/尿が多い/ご飯を食べているのに体重がどんどん減ってくる/体がだるい/症状がないが検査で高血糖を指摘された

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ごあいさつ

診療教授 豊田 長興

2014(平成26)年4月1日より、これまでの「内分泌・代謝性疾患科」から「糖尿病科」が新たに誕生しました。地域の基幹病院として、これまで以上に専門的な糖尿病診療を目指します。
糖尿病治療はチーム医療が基本となります。当科では6名の糖尿病専門医がリーダーとなり、糖尿病療養指導士(CDEJ)の資格を有する10名以上の医療スタッフが毎週カンファレンスを通じて情報を共有しながら患者治療にあたっています。
外来では専門医による診察に加えて糖尿病認定看護師による療養指導外来を導入し細やかなケアができるように努めています。入院ではスタッフ全員が参加するカンファレンスを通して全ての患者さんに最適な治療を提供できるように努めています。

診療科長 診療教授 豊田 長興

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特色・方針

1) 糖尿病の患者さんは網膜症、腎症、神経症などの細小血管障害に加え、虚血性心疾患、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの大血管障害を合併している場合が多く、その早期発見及び治療には、糖尿病科のみならず他の診療科との協力が必要不可欠です。糖尿病科は、内科学第二講座(循環器腎内分泌代謝内科)の一員です。同じ講座に属する循環器内科、腎臓内科、健康科学センターのみならず、他の診療科とも密接に連携し、個々の患者さんに応じた治療を行っています。

2)  地域の医療機関と密接な連携を推進し、地域で糖尿病の患者さんの診療に取り組みます。1型糖尿病、妊娠合併糖尿病、不安定型糖尿病、膵全摘出後、重い合併症を有する患者など専門的知識が要求される症例は、当科外来にて定期的に診療します。一方、血糖コントロールの良好な比較的軽症な患者さんは、地域のかかりつけ医が1ヶ月毎などに定期的な診療を行い、当科には6~12ヶ月程度の間隔で受診頂き、血糖コントロールの評価、治療法に対する助言、合併症の評価などを行います。

3) 血管合併症を予防する観点から、血糖の変動幅が少ない血糖コントロールが求められます。血糖の24時間の変動を把握するため、持続血糖測定器を用いた測定を行っています。

4) 従来の強化インスリン療法では十分な血糖コントロールの得られない不安定型糖尿病や、糖尿病合併妊婦など厳重な血糖コントロールが必要とされる場合に、インスリンポンプを用いた血糖コントロールを行っています。

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実績

診療実績(2022年度版)

外来新患者数 942人/年
外来延患者数 14,955人/年
入院新患者数 334人/年
入院延患者数 3,734人/年
※診療実績については、内分泌内科も含む。
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スタッフ

氏名 写真 職名 専門分野 認定資格
豊田 長興 豊田 長興 診療教授
糖尿病
内分泌疾患
医学博士
内科学会認定医・教育指導医
糖尿病学会専門医・指導医
内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医
甲状腺学会専門医
高橋 一久 高橋 一久 病院助教 1型糖尿病
(CSII・SAP療法)
肥満症
内科学会認定医
糖尿病学会専門医
内分泌学会専門医
丸岡 あずさ 丸岡 あずさ 病院助教 糖尿病
内分泌疾患
内科学会認定医
糖尿病学会専門医
上田 莉子 上田 莉子 病院助教 糖尿病
内分泌疾患
内科学会認定医
糖尿病学会専門医
認定産業医
奥野 沙織 奥野 沙織 病院助教 糖尿病
内分泌疾患
内科学会専門医
原 宏幸 原 宏幸 病院助教 糖尿病
内分泌疾患
石井 晴香 石井	晴香 病院助教 糖尿病 内分泌疾患
上村 瑞葵 上村  瑞葵 病院助教
丸尾 裕美子 丸尾 裕美子 病院助教
戸上 竜一 戸上 竜一 病院助教
西村 久美子 西村 久美子 非常勤 (天満橋総合クリニック助教) 糖尿病
内分泌疾患
医学博士
内科学会総合内科専門医
糖尿病学会専門医
内分泌代謝科専門医
甲状腺学会専門医
中野 美由紀 中野 美由紀 非常勤
(総合医療センター 病院助教)
糖尿病
内分泌疾患
内科学会認定医
糖尿病学会専門医
内分泌学会専門医
田代 香織 田代 香織 非常勤 1型糖尿病
妊娠糖尿病
糖尿病全般
内科学会認定医
糖尿病学会専門医
スポーツ認定健康医
認定産業医
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お知らせ

患者のみなさんへ

当科は糖尿病にかかわるあらゆる事柄に対応できるように心掛けています。糖尿病はきちんと管理すれば健康な人と同じように天寿を全うできる病気です。自覚症状のあるなしにかかわらず、検査で高血糖を指摘された方はぜひご相談ください。当科では1週間の糖尿病教育入院を用意しており、効率的に知識を身に付けられるように工夫しています。

医療関係のみなさんへ

当科では病診連携、病病連携に基づき、入院を要するような糖尿病治療に力を入れています。内服治療に難渋している、合併症の評価が必要である、糖毒性の解除が必要である、術前血糖コントロールが必要である、妊娠中に糖代謝異常を認めたなどの症例がありましたら積極的に対応させていただきます。

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