一般的に、何らかの身体症状がなければ病院を受診することはあまりありません。しかし、最近の研究で一部のがんは、遺伝素因に基づいて発症することも分かってきました。こうした中で、家族・親族にがんが見つかったが自分は無症状であるとき、どこに相談すれば良いのか分からない、というお声を聞かれます。
他にも、同じ臓器のがんでも抗がん剤が効く患者さん・効かない患者さんがおられたり、全く違うがん種の治療薬が劇的に効くことがあったりと、患者さん(あるいは発症前の方)が持つ遺伝情報が、がんの発症と治療に大きな影響を及ぼしていることが分かってきました。
そこで関西医科大学附属病院では、患者さんからがんの遺伝に関するご相談を、まずメール(臨床遺伝センター)でお受けし、さらに詳しい情報がご必要であれば、臨床遺伝センター・遺伝カウンセリング外来でご説明させていただきます。
■問合せ先
E-mail: open-gc@hirakata.kmu.ac.jp
※臨床遺伝センターは当院3階にあります(上写真参照)
さらに、それぞれの患者さんのご病状に応じて適切ながん遺伝子パネル検査を行い、将来発症するかも知れないがんのタイプや可能性、現在発症しているがんの分子特性などを分析し、最適な治療法を早めに検討したり、どの診療科を受診すべきかをご案内させていただくことも可能です。