乾癬は全身の皮膚に境界明瞭な紅斑局面が多発して慢性に経過する炎症性疾患です。近年、皮膚症状のみならず、関節炎やぶどう膜炎、心血管病変、糖・脂質代謝異常、うつ病などを合併することから全身の炎症性疾患としても病態が見直されています。乾癬患者さんの生活の質(QOL)は数ある疾患のなかでも著しく障害されていることから、発症初期からの治療と生活指導が重要となります。
当センターでは、「皮膚科、リウマチ・膠原病科、循環器科、眼科、消化器科、糖尿病科、放射線科、精神科、臨床検査科、栄養管理科などの多診療科・多業種が協力して患者さんの全身状態を把握するために」診療にあたります。乾癬に付随する症状を診ることのできるエキスパートが常に連絡の取れる体制をとっており、複雑化しつつある乾癬治療のなかから患者さんの症状や生活環境に応じた適切な治療や支援に取り組んでまいります。