緩和ケアセンター

緩和ケアセンターは、緩和ケアチーム、緩和ケア外来、緊急緩和ケア病床などを統括するとともに、院内全体の緩和ケアに関する診療活動を推進する中心的な役割を果たす部門です。また、地域医療連携機関との緩和ケアに係る連携を促進する役割も担っています。


ご挨拶

附属病院は、国の指定を受けたがん診療連携拠点病院としてこれまで10年以上活動してきた緩和ケアチームをベースとして、2019年に緩和ケアセンターを設立致しました。センター化によって専従の看護師の増員とともに、公認心理師といった他職種との連携が充実したことから、今後はこれまでのがん領域の緩和ケア(診断時から終末期まで)に専門外来(リンパ浮腫外来、家族・遺族ケア外来)を加え、さらには非がんの慢性疼痛、慢性心不全、摂食障害などの非がん領域の緩和ケアも提供していきたいと考えております。


附属病院緩和ケアチームは、主科の医師・看護師が対応に難渋した場合に依頼を受け、患者・家族・プライマリーチームと協働して問題解決を図っています。実践内容は、身体・精神症状の調整、支持療法、意思決定支援、カウンセリング、家族・遺族ケア、スタッフサポート、地域連携など多岐にわたります。年間新規依頼数は平均916件(がん拠点病院平均209件)と、直接介入型の緩和ケアチームとしては全国屈指の活動を誇っております。


しかし、残念ながら根治不能、難治性といった疾患は溢れており、つらい思いをされている患者・家族は多くいらっしゃいます。緩和ケアセンターの力不足もありますが、そのつらい思いを和らげることは殆どできていないのが現状です。一方、基本的な緩和ケアは、すべての医療従事者が提供するものであります。先日、余命が限られた患者さんが、世話になった関西医大の医療従事者に自分の思いを聞いてほしいと座談会を開いてくださいました。彼は、「医療従事者に‘気にかけてもらえること’、そんな些細な関わりが何よりも生きる希望になるんだ」と語って下さいました。関西医大全体で、少しでもそのつらさを和らげていくという意識が大切だと感じました。治療(キュア)に加え、ケアも加わることができれば、患者・家族だけではなく、われわれ医療従事者にとっても魅力ある医療になると思います。




センター長 蓮尾 英明
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緩和ケアセンターの特徴

 

医師、薬剤師・看護師・臨床心理士・ソーシャルワーカーなど各専門分野のスタッフが「緩和ケアチーム」として患者さんやご家族を支援します。
緩和ケアを希望される際は、主治医や担当看護師にお声掛けください。

 


●緩和ケア外来

診療日 :月~金曜日
診療時間:9:00~17:00


診療内容
「がんの痛みつらさ外来」(身体症状担当医師)
「家族・遺族外来」(身体症状担当医師)
「緩和ケア精神外来」(精神症状担当医師)
「がん相談外来看護」(看護師)
「リンパ浮腫外来」(看護師)
「がん相談外来心理」(公認心理師)

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診療スタッフ


氏名 専門分野 認定資格
医師
【センター長】
蓮尾 英明教授
緩和医療
心療内科

日本内科学会認定医・専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本緩和医療学会専門医
日本心身医学会指導医・専門医
日本心療内科学会専門医
日本がん治療認定機構 がん治療認定医
日本サイコオンコロジー学会認定登録精神腫瘍医

安岡 遼病院助教
身体担当医師
緩和医療
消化器肝臓内科

日本内科学会内科専門医

秋山 泰士助教
身体担当医師
緩和医療
心療内科

 

仲井 えり病院助教
緩和医療
循環器内科

日本循環器学会 循環器専門医
日本内科学会 認定内科医
日本心エコー図学会 SHD 心エコー図認証医
日本心不全学会 HEPT 指導者講習会受講済み

坂崎 友哉病院助教
緩和医療
心療内科
 

精神科担当医
助教/精神担当専任医師
緩和医療
精神科

 
薬剤師

打谷 和記科長
専任薬剤師
  日本緩和医療薬学会緩和薬物療法設定薬剤師

藤井 良平
専任薬剤師
  日本医療薬学会がん専門薬剤師
日本緩和医療薬学会緩和薬物療法認定薬剤師
看護師

佐久間 博子
師長/ゼネラルマネージャー
  がん看護専門看護師

鮫島 未来
専従看護師
  緩和ケア認定看護師

坂口 恵子
専従看護師
  がん薬物療法看護認定看護師
特定看護師
 
心理士

吉田 幸平
  公認心理師
臨床心理士
医療ソーシャルワーカー

牧田 崇史
  社会福祉士

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実績

緩和ケアチーム新規患者数

緩和ケアチーム実績

緩和ケアチームの介入内容
「疼痛、しびれ」「不安」「意思決定、ACP」「せん妄」「嘔気、嘔吐」「不眠」「倦怠感」「リンパ浮腫」「家族ケア」「医療者のサポート」など


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お知らせ

当院では年に1回「がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会」を開催しており、今年度は8月13日(土)開催予定です。

また、例年は他施設の先生方にも開放しておりましたが、COVID-19の影響で一昨年の開催を見送ったこともあり、今年度は当院の医師を優先的に受講させていただきます。
 

なお、院内の申し込みが定員に達しない場合は、他施設の先生方のご参加を受け付ける予定ですので、改めてお知らせいたします。何卒ご容赦ください。

 

お問い合わせ先:関西医科大学附属病院緩和ケア研修会事務局(地域医療連携部)  
TEL:072-804-2981

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