在学生メッセージ(2026年度入学)
生涯健康科学研究科 修士課程在籍(関西医科大学リハビリテーション学部理学療法学科卒)
理学療法士
鈴木 芳徳 さん
関西医科大学大学院生涯健康科学研究科に進学した理由を教えてください。
興味のある分野について先生方の卓越したご指導ある環境、充実した研究設備の下で高度な専門知識を習得し学びを深め、研究における土台を築きたいと考えたためです。臨床実習や神経理学療法の講義を通して片麻痺の歩行再建に興味を持ち、また、リハビリテーション工学の講義を通して、ロボットリハビリテーションの可能性を知りました。そして、卒業研究では3次元動作解析装置と床反力計を用いた片麻痺歩行のデータベースをもとに解析を行い、片麻痺歩行についてさらなる理解を深めました。そこで大学院では、ロボット環境下で片麻痺歩行特性を評価するシステムの研究やロボットリハビリテーションの臨床研究に取り組みながら、片麻痺歩行トレーニングの知識とスキルを高めたいと考えました。
学部とはどのような違いがありますか?

大学院での学びは、学部での講義より専門性の高い内容を取り扱うようになり、また臨床での介入にも活かすことのできる内容になっていると感じています。ゼミの先生方や先輩方は臨床経験豊富で、様々な価値観に触れることができとても新鮮です。大学院に進学したからこそ広がった人間関係やご縁だと思っています。
大学院入試はどんな対策をしましたか?
科目は英語と面接でした。英語について特に力を入れたのは英文読解です。英語論文の抄録翻訳や記事、ガイドラインなどを辞書で調べながら読み進めました。また、基本的な単語や文法はおさえた上で医療関係の単語の暗記も行いました。面接については、志望理由書や自己分析シートや自己PRシートを作成して質疑応答の内容を整理したり、大学で受けられる面接練習の予約をして専門のアドバイザーの先生にアドバイスをいただいたりしました。
研究テーマと、現在行っている実験や調査などを教えてください。

現在、3次元動作解析に加えて、実験室外で歩行計測可能な慣性計測センサを用いた歩行分析について研究を進めています。センサをいくつか取り付け、パソコンと繋がる範囲であれば歩行を計測することができます。修士1年目の研究テーマ1つ目としてこのシステムの妥当性の検証を行い、この内容は学会にエントリーしており9月に発表します。テーマ2つ目として歩行の推進力に関連する指標を慣性センサや足圧センサ、足圧分布から得られる情報から特徴づける研究を行っています。修士2年目は、1年目で得られた知見も組み込みながらロボット介入の効果検証をはじめとした臨床研究に取り組む予定です。
1週間のスケジュールを教えてください。
月曜日:大学でデータ解析、ゼミのミーティング
火曜日:附属病院デイケアセンター勤務①
水曜日:附属病院デイケアセンター勤務②、勤務終了後大学で講義
木曜日:大学でデータ解析、作業 or 休み
金曜日:大学でデータ解析、作業 or 休み
土曜日:大学で講義
日曜日:休み
ゼミではどんな活動を行っていますか?

私はニューロリハビリテーション領域の合同ゼミと地域リハビリテーション領域の合同ゼミに所属しています。森先生と浅井先生に、定期的な研究の進捗報告や研究において必要な知識や思考のほか、研究発表や学会発表に向けた資料の作成や発表に関するご指導もいただいています。ゼミでは各領域の専門の先生方や先輩方との意見交換に加え、研究に関するアドバイスをいただける機会があるため、より専門性を高めることができる充実した環境で研究ができていると感じています。
今後の展望を教えてください。
臨床に役に立つ研究をしたいという思いが強いため、様々な視点で患者さんを捉えることができるようになりたいと考えています。従来の介入方法以外にも、ロボット技術やウェアラブルセンサを用いた最先端の介入方法を身につけることで、臨床現場で様々な症状や歩容(歩行に関する身体運動の様子)を持つ患者さんそれぞれに必要な介助方法を検討できます。臨床現場に出てからも研究活動には積極的に取り組む予定で、研究を通して客観的に対象者の問題点を捉え、それぞれに合ったリハビリテーションを提供したいと考えています。
(2026年8月取材)
