在学生メッセージ(2026年度入学)
生涯健康科学研究科 修士課程在籍(関西医科大学リハビリテーション学部作業療法学科卒)
私立病院勤務 作業療法士
加納 哲杜 さん
関西医科大学大学院生涯健康科学研究科に進学した理由を教えてください。
大学院に進学しようと思い始めたのは、3年次1~3月に実施された初めての長期実習期間中でした。
そのときの実習で担当させていただいた患者さんは脳卒中によって重度の高次脳機能障害を抱えていました。私は患者さんのリハビリテーション評価する際や、治療計画を立てる際に苦戦し、たくさんの文献や大学の先生への質問から情報収集をしました。この科学的根拠に基づいた知見から患者さんへの介入を進めていき、自宅復帰は困難と言われていた症例の自宅復帰を実現できました。私が参考にした科学的根拠は研究者の方々の取り組みの蓄積です。この経験から、私自身も研究者としての取り組みに挑戦し、貢献してみたいと思うようになりました。
学部とはどのような違いがありますか?

学部生は初めの目標として実習、国家試験に合格する必要があるため、教科書ベースの基本的な学習が多く、専門的な臨床思考を学べる機会はそれほど多くありません。一方大学院では作業療法の中でも専攻して学ぶ領域、研究テーマ別のゼミにそれぞれ分かれています。そのため、より専門的で学部では学べない知識を得られる機会が多く、それぞれの領域で臨床業務へ直結する内容を学習することができます。
大学院入試はどんな対策をしましたか?
4年次の4月頃から英単語の復習を始めました。5~7月は最後の長期実習のため入試対策はほとんどできず、実習後から去年の過去問をもとに英語長文読解の練習と面接対策を始めました。英語が苦手だったこともあり、直前期は生成AIに長文和訳の例題を作成してもらってひたすら解く、という対策をしていました。入試本番は9月中旬だったため、就職活動の時期とも重なっており、スケジュール管理が大変だったのを覚えています。
研究テーマと、現在行っている実験や調査などを教えてください。

「高次脳機能障害」分野の中で、「前頭葉損傷例における歩行能力と高次脳機能障害との関連性:二重課題を通した分析」というテーマで研究を行う予定です。勤務先の病院の患者さんを対象に実施する予定なので、病院の環境で行える内容で研究テーマを考えました。臨床において重要な「質的評価」にフォーカスしています。
現役の作業療法士としても活躍されていますが、社会人学生としてどのように両立されていますか?
勤務先の病院の定時は8:30~17:15です。午前に3人、午後に4人の患者さんへリハビリテーション(基本的に1人1時間、カンファレンスなどにより変動あり)の提供、カルテ記入、書類作成を行います。チームミーティングや担当患者さんの病室環境設定のため、他職種との連携も多いです。対面授業のある平日と土曜日は病院の勤務はお休みをいただいています。平日のオンライン授業は勤務後でも間に合うので、勤務後にオンライン授業を受ける日もあります。
1週間のスケジュールを教えてください。

日中は病院で勤務、大学院の授業は平日18:20~、土曜日9:00~(対面、オンライン)、ゼミは2週に1回18:00~(オンライン)で、合計週2~3日の頻度です。
今後の展望を教えてください。
まだ作業療法士として勤め始めたばかりですが、大学院の授業や課題、研究計画に取り組む中で、日々の臨床業務に活かせる経験をたくさんできています。まずは修士課程の2年間を勤務と両立してしっかりやり遂げること、そしてお休みの調整をしていただいている身なので、研究やチーム医療を通して病院の皆様へ還元できるよう精一杯取り組んでいきます。
(2026年8月取材)
