概要

整形外科診療部では四肢の外傷ほか、骨・関節の加齢変化により発生する運動器の障害を診察しています。診療対象器官は骨・関節・靱帯・筋肉・腱・神経です。診療部位は上肢(肩~手指)・下肢(股関節~足趾)が中心で保存療法から適応があれば手術治療も行います。脊椎疾患(頚~腰)では診断と保存的な治療を行い、手術治療が必要な場合には脊椎外科部門のある関西医科大学附属病院・関西医科大学総合医療センターにご紹介いたします。
 

次のような症状を扱っています

四肢の骨折・打撲/関節脱臼/関節の痛み(肩・肘・手・指・股・膝・足・足趾)/四肢の変形(指・足趾の変形・外反母趾も含む)/筋肉損傷/腱損傷/靱帯損傷・捻挫/関節リウマチ/腱鞘炎/四肢の化膿創/骨粗鬆症/四肢神経損傷・手足のしびれ/腰痛/頚部痛/痛風/骨・軟部(良性)腫瘍 など

ページの先頭へ

閉じる

ごあいさつ

整形外科は大きく7つの分野により構成されており、①骨折・捻挫などの外傷、②関節リウマチ・痛風などの四肢の炎症性疾患、③変形性関節症など加齢による関節障害、④腰椎椎間板ヘルニアなど脊椎疾患、⑤デュプイトラン拘縮など手に特有の疾患、⑥骨肉腫など四肢の悪性腫瘍、⑦生まれつきの四肢の変形などが挙げられます。

当院では主に上記のうち①外傷、②四肢の炎症性疾患、③加齢による関節障害の治療について地域の先生方と協力し、外来通院での保存治療(手術によらない治療)及び入院での手術治療及び術後リハビリを行っています。これに加えて骨粗鬆症の検査や治療についても、同様に地域の先生方と協力して取り組んでいます。

整形外科の先生はもちろん、整形外科以外の先生方にも上記①外傷、②四肢の炎症性疾患、③加齢による関節障害を疑うような症例については気軽にご相談下さい。

また、上記④、⑤、⑥、⑦のような特殊な疾患についても当科から関西医大附属病院や関西医大総合医療センターなどの連携施設に紹介させて頂くことも可能です。まずはご相談頂けますようよろしくお願い申し上げます。

診療部長 病院准教授 上田 祐輔



~トピックス~
1.市民の皆さんにロコモティブシンドロームについて身近に感じて頂くため、近隣の有志の医療機関が協力して「チャレンジ動画」を作成しました。
約40cmの高さのイスから片脚で立ち上がる「TRY40(トライフォーティ)」に先生方が苦戦しながら(?)も楽しくチャレンジしています。
当院整形外科上田医師及びリハビリテーション科スタッフも参加していますので是非ご覧下さい。
 →【TRY40のススメ】 

 






2.WEBサイト「関節が痛い」に、上田医師のインタビューが掲載されております。
   股関節の疾患や治療についてご紹介しております。是非ご覧下さい。
  www.kansetsu-itai.com/doctor/doc456.php

診療科紹介動画

閉じる

ページの先頭へ

特色・方針

当院では一般的な整形外科外傷(骨折・捻挫)の治療に加え、関節リウマチの診療(手術を含めた)、及び加齢による関節疾患に対する手術に力を入れて診療を行っています。

特に関節リウマチは近年治療戦略が目覚ましく進歩しており、新たな治療薬(内服薬、注射薬、点滴薬)が続々と登場しています。これらを患者さんの背景(年齢、生活スタイル、内科合併症)に応じて適切に使い分け、更に整形外科医が担当すべき関節手術の必要性についても機能障害が生じる前に判断し速やかに手術を行うことが必要となります。即ち、内科的なお薬の治療だけを続けるのでは片手落ちであり、また関節が破壊され尽くしてから整形外科に手術を行うのでは障害が残る可能性もあり、お薬治療と関節手術の両方に精通したリウマチ医が診療を行うことが患者さんにとってたいへんメリットが大きいものと考えます。

当院では日本リウマチ学会の専門医がガイドラインに従ってメトトレキサートなどの抗リウマチ薬や生物学的製剤を用いた薬物治療から、関節鏡を用いた滑膜切除術、関節切開での滑膜切除術、手や足の関節形成術、そして人工関節手術(膝・股関節・肘・肩・指趾など)や必要に応じて手足の関節固定術を行っています。更に当院リハビリテーション部と連携し術後リハビリも行っております。

またリウマチ患者さんの多くがリウマチやその治療薬の影響で全身の骨の強度が弱くなる骨粗鬆症を合併しています。骨粗鬆症についても治療をせず放置しておくとちょっとした転倒などで背骨や大腿骨の骨折を生じ、不幸な場合はそのまま寝たきりになってしまうこともあります。リウマチ患者さんにとって骨粗鬆症は重大な合併症の一つとなり得るといえます。当院では骨粗鬆症学会認定医により骨粗鬆症についても適切に評価を行い、必要に応じ内服薬や注射薬及びそれらの併用により予防や治療を行っています。もちろんこれらのいわゆる骨粗鬆症に起因する脆弱性骨折(大腿骨近位部骨折、脊椎椎体骨折、上腕骨近位部骨折そして橈骨遠位端骨折など)が不幸にして生じた場合はこれらの治療も担当させて頂いています。これらを当院では一元的に管理することを当院整形外科リウマチ診療チームの特色としています。

またリウマチ患者さん以外でも前述のような関節手術(膝関節鏡視下手術、人工膝関節置換術、人工股関節置換術、外反母趾矯正手術など)や腱鞘炎(バネ指、手根管症候群など)の手術は同様に行っております。また同じようにリウマチ患者さん以外でも骨粗鬆症及び前述のような骨粗鬆症性の骨折の治療を行っています。

関連している診療支援部門

担当している特殊外来

担当している最新治療

閉じる

ページの先頭へ

実績

診療実績(2021年版)

外来新患者数2,459人/年
外来延患者数19,137人/年
入院新患者数397人/年
入院延患者数9,776人/年

手術・検査実績(2021年版)

人工膝関節置換術(単顆型含む)56件
人工股関節置換術(再置換含む)38件
膝関節鏡視下手術15件
大腿骨人工骨頭置換術13件
ばね指(腱鞘切開)56件
手根管開放術30件
外反母趾矯正骨切り術9件
中足骨短縮骨切り術(外反母趾以外)35件
骨折手術(上肢)87件
骨折手術(下肢)43件

治療実績(2021年版)

リウマチ性疾患合計外来患者数360例
関節リウマチ314例
リウマチ性多発筋痛24例
膠原病13例
脊椎関節炎12例
これらのうち他院との連携で関節病変の診察のみ行っている症例(当院でお薬の処方を行っていない症例)61例
閉じる

ページの先頭へ

スタッフ

氏名 写真 職名 専門分野 認定資格
上田 祐輔 上田 祐輔 部長
病院准教授
関節リウマチ
股関節外科
足の外科
骨粗鬆症
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定リウマチ医
日本リウマチ学会指導医
日本リウマチ学会専門医
日本骨粗鬆症学会認定医
身体障害者福祉法第15条指定医
大阪府難病指定医
木下 理一郎 木下 理一郎 助教 手の外科 日本整形外科学会専門医
水野 一秀 水野 一秀 助教 整形外科一般 日本整形外科学会専門医
四方 宏 四方 宏 助教 整形外科一般 日本整形外科学会専門医
友安 勲充 友安 勲充 任期付助教 整形外科一般
閉じる

ページの先頭へ

外来診療日程

  • 要予約=要予約
  • 初診=初診担当医
  • 再診=再診担当医
  土(第2、4を除く)
午前 一般・手外科センター
木下 理一郎
一般外来
ローテーション
一般・リウマチ外来
上田 祐輔※
一般・手外科センター
木下 理一郎
一般外来
水野 一秀
一般外来
水野 一秀
ローテーション
一般・リウマチ外来
上田 祐輔※
一般外来
四方 宏
一般・リウマチ外来
四方 宏
ローテーション
一般外来
ローテーション
午後

一般・リウマチ外来
上田 祐輔※

一般・リウマチ外来
上田 祐輔※


  土(第2、4を除く)
夕診






※=部医長
閉じる

ページの先頭へ