腎臓病センターでは、関西医科大学が提供する医療の一環として入院透析に加えて、外来維持透析も行っています。外来維持透析は、月曜から土曜まで午前午後の2クールで行い、約80名の患者さんが通院されています。また透析以外にも、血漿交換、二重膜濾過、LDL吸着、白血球除去、エンドトキシン吸着、腹水濾過濃縮再静注などの血液浄化療法に対応し、腎不全だけでなく多様な疾患の治療を行っています。
私共腎臓病センターは2010年病院開設と共にオープンし、関西医科大学では初めてとなる外来維持透析部門をスタートさせました。透析を受けておられる患者さんには様々な合併症が生じますが、当院では各科専門医との連携により総合的管理を行い、さらに関西医科大学附属3病院の連携を活かして常に高度な医療を提供できる体制をとっています。患者さんに安心して治療を受けていただけることをモットーにスタッフ一同日々の業務に励んでいます。
また当院のコンセプトは「地域から信頼される病院」であり、腎臓病センターにおいても周辺医療機関から信頼して紹介される病院であるよう努力を重ねており、ひいてはこの地域の透析医療の向上に貢献できればと願っています。
当センターの取り組み
・フットケア:透析患者さんには下肢の血流障害がしばしば見られることから、下肢の脈波検査(ABI・TBI)や皮膚組織灌流圧(SPP)測定、さらに看護師によるフットチェックを定期的に行い、病変の早期発見に努めています。異常が認められれば、皮膚科医、血管外科医、循環器内科医と連携し、病変の進行予防、治療を行うよう努めています。
・保存期腎不全外来:透析にならないために、腎臓病の早期発見、進行予防に力を入れています。近隣の医療機関からの紹介も多く、今後は医師・看護師・栄養士による「透析予防のための保存期腎不全外来」を始められるよう整備しています。