自分自身の経験を伝えることで後輩たちのキャリアの道標に。
私が入職した頃には男性看護師の数が今よりも極端に少なく、自分の生きる道は自分で探しながら進まなければいけませんでした。しかし今では附属病院だけでも50名を超える男性が勤務しており、それぞれの分野で皆活躍をしています。学生の頃は「看護師になる」という目標に達することに精一杯で、その先のキャリアにまで考えが及ばないかもしれません。また、一般的なサラリーマンのようにわかりやすい職位があるわけでないので、その先を想像しにくいかもしれません。しかし、看護師になるというのはゴールではなく、あくまでもスタート。マネジメント職を目指してステップアップしていくのか、専門や認定の資格を持ってスペシャリストになるのか、それとも現場の看護師にこだわりつづけるのか……。そうしたさまざまな可能性を伝えていくのも、経験を積んだ私たちの役割だと思っています。