在宅看護専門看護師

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在宅看護専門看護師

附属病院 外来 1995年入職

外来段階から、
積極的な在宅支援を。

現在、附属病院では病棟はもちろん、外来の現場でも在宅移行支援や意思決定支援、患者さんが望む療養計画をともに考えるACPなどを行えるように取り組んでいます。疾患を抱えながら地域で暮らしていた高齢の方が状態が悪化して緊急入院すると、それまでなんとか保てていた生活に戻れなくなってしまうことが珍しくありません。そうしたケースを少しでも減らすために、外来段階で在宅支援を提供したり、地域と外来、そして病棟をつないで継続的な看護ができるようにすることが私の大切な役割。もちろん、まだまだすべてを叶えられているわけではありません。この分野の仲間を増やすことにも力を入れ、病院全体で地域医療に貢献していくことが今の目標です。
在宅看護専門看護師

地域医療チームの力を信じ、
患者さんとご家族の希望を。

余命数ヶ月となり、在宅移行を勧められた患者さんとご家族がいました。当初患者さんの奥さまは「私も一緒に死にます」と言うほどのパニック状態。しかし、ご家族の思いを聞きながら在宅医療の体制を整え、実際にご自宅での時間がはじまると、在宅医や訪問看護師たちの力もあって「家で大丈夫」と胸を張れるまでに。患者さんが亡くなられた後には、「バタバタとしたけれど、体制を整えてもらったおかげでいい最期を送れました」という言葉までいただけました。それを聞いたとき、ご家族がどうしたいかを叶えるために調整できた成果かな、とうれしい気持ちに。毎日の業務ではいつも手探りの連続ですが、これからも地域医療チームの力を信じ、患者さんとご家族の希望を叶えるお手伝いをしていきたいですね。