皮膚・排泄ケア看護
認定看護師

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皮膚・排泄ケア看護認定看護師

附属病院 褥瘡対策室 2014年入職

今まででいちばん知識が少なかった
分野を専門的に学ぶために。

これまで救命救急の現場に長く在籍してきましたが、経験を重ねた分だけ患者さんやご家族はもちろん、医療スタッフからの相談を受けることも多くなっていました。その中で経験で得た方法だけでなく、確実に問題を解決するには今一度看護を学ぶことが必要と実感。そのときに一番自分の中で弱い部分だった褥瘡ケアを専門的に学ぼうと思ったのが、この資格を目指したきっかけです。現在は附属病院の褥瘡対策室に在籍して、病院内の褥瘡予防から発生後のケア、退院後の支援などを行っています。またストーマ外来や小児排泄外来も担当しています。
皮膚・排泄ケア看護認定看護師

患者さんの頭や心の整理を
手伝うのも大切な仕事。

すでにストーマを保有している50代の女性が、がんの再発時にダブルストーマ増設を説明され拒否している状態であると外来看護師から相談を受けたことがありました。ストーマを増やしたからといって確実に治るという保証もありませんが、それを選択しなかった場合には確実に余命は短くなるという状況。すでにストーマを持ちながら闘病をつづけているという厳しい中で、さらに増設をすることに否定的な気持ちになるのも十分に頷けます。それでもお話を聞いていると「まだまだ生きていきたい」「子どもの成長をもっと見守りたい」、そんな想いが少しずつ溢れ、最後には患者さんご自身の意思でストーマの増設を決定されました。その方には術後から退院後の指導までずっと携わりましたが、退院後には一通のお手紙をいただきました。そこに書かれていたのは「がんの再発やストーマの苦痛はあるけれど、こうして生きていられてよかった」という言葉。人生の選択をするのは患者さんですが、それを支えられて本当によかった。ケアや提案をするだけでなく、患者さんの頭や心の整理を手伝うのも大切な仕事だと、改めて思うことができました。