慢性心不全看護
認定看護師

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慢性心不全看護認定看護師

附属病院 CCU 2004年入職

あらゆる心疾患の終末像である
心不全患者さんとご家族をサポート。

心不全はあらゆる心疾患の終末像であり、寛解と増悪を繰り返しながらターミナル期を迎えます。そんな心不全を抱える患者さんとそのご家族が、病気とともに療養できるように生活調整を行うのが、私たち慢性心不全看護認定看護師の役割。そのためには患者さんを取り巻く情報の中から的確にアセスメントをし、病期に応じたサポートをすることが大切です。これまで患者さんが生きてきた生活史や意思を尊重しながら、病棟スタッフや多職種とともに日々患者さんとご家族に向き合っています。
プロフェッショナルを目指すことは簡単なことではありません。その過程では考えても考えても答えが見つからないときもあります。自分に自信がなくなるときもあります。しかしそれでもなお、それ以上に看護のやりがいをたくさん感じられるはず。ぜひ皆さんにも目指してもらいたいと思っています。
慢性心不全看護認定看護師

家族の絆の強さと、
たくましさに感銘を受けました。

病棟ラウンドをしていたある日、気管切開している患者さんが筆談で「もう入院するのは嫌だ。たとえ悪くなったとしても家で過ごしたい。本当に最期のときは緩和ケア病棟に行く」と、これ以上の治療を望まない決意を伝えられました。その気持ちの強さを確認した私は、すぐに主治医と退院調整部門と連携し、患者さんは希望通りご自宅へ。それからしばらくした後に診療訪問のドクターから「自宅で家族とともにテレビを見るなどして穏やかな日々を過ごし、最期はご家族に見守られながら息を引き取りました」とお手紙をいただきました。ご自宅で最期を迎えるという決断は、口で言うほど容易いことではありません。しかし、それを望んだ患者さん、そしてそれを叶えようと誓ったご家族。絆の強さと、たくましく生き抜く姿にとても感銘を受けました。