看護の意味づけをしてくださった
専門看護師の言葉がきっかけに。
がん看護専門看護師をめざしたのは、ある60代の白血病患者さんとの出会いがきっかけです。その方は粘膜障害がひどく疼痛管理も困難で、3度の骨髄移植を乗り越えながら懸命に闘病されていました。さらに知的障害があり、思いを表現するのが難しく泣き叫ぶことも多かったので多くのスタッフがストレスを抱えてしまっていて。ご家族の支援もなかったので、モチベーションを保ちながら看護の目的を果たすのが難しく感じてしまっていたんです。そんな時、ある慢性疾患看護専門看護師さんが小児科領域の観点で「その方の寂しさや不安にしっかり向き合っていて、すばらしいと思いますよ」と言ってくださって。自分のやってきた看護は間違いではなかったんだと背中を押してもらえました。看護の意味づけをしていただけたことが、今につながっていると思います。