中堅看護師

Midcareer nurse

附属病院 NICU 2016年入職

私たちが、後輩と先輩の架け橋のような存在になれたら。

総合周産期母子医療センターの患者さんは新生児なので、マニュアルにはない突発的なことが起こると、特に新人はどうしていいかわからずみんな困り顔になります。言葉を話せない赤ちゃんが相手なので何がわからないのかもわからず、先輩へ報告もできない状態になってしまうのです。そういう場合はこちらから声をかけて全力でフォローします。また、新人が間違ったことをしてしまった場合は、一つひとつの行動に必ず意味があるはずなので、「なぜそうしたのか」を本人に聞いた上で自分の考えや正確な知識を伝えるようにしています。中堅看護師には下と上をつなぐ架け橋のような役割があります。後輩たちが先輩に直接相談しにくい内容も受け止められる存在でありたいです。

涙と笑顔と感謝であふれる退院の瞬間はとても感動的です。

私が大事にしている考えは、何があっても赤ちゃんが一番であるということ。どうしてもお母さんやお父さんをメインに考えてしまいがちですが、中心に赤ちゃんがいてまわりに親がいるというイメージが正しいと思っています。超早産児の赤ちゃんが長期入院を経て無事に退院していく姿を見ると、いつも言葉にできない感情がこみあげてきます。お迎えに来られたご両親が涙を流して喜ばれる表情や、「ありがとうございました」と言って笑顔で帰っていく後ろ姿はいつ見ても感動的です。1ヶ月健診の際に、赤ちゃんと一緒に病棟へ会いに来てくださる方もいて、「この仕事をやっててよかった」と心から思います。今はこの病棟で、アセスメント能力をさらに向上させて技術のスキルアップをめざしたいです。