ピックアップストーリー02

PICK UP STORY02
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PICK UP STORY 02総合医療センター

ベッドサイドへ通うことで
きっと看護が変わるはず。

訪問看護ステーション
2000年入職
シスター

患者さんがこぼした一言
「こんなはずじゃなかった」。

私を緩和ケアの道へと導いてくれたのは、看護師になって8年目の頃に出会った患者さんのひと言でした。その患者さんは60代前半で末期がんを患っており、全身を襲う強い痛みのせいでベッドの上でじっとしていることさえできない日々。私が担当になったその日も同じように苦しんでいらっしゃいましたが、私はただそばに寄り添うことしかできず、かける言葉も見つかりませんでした。そんなときに患者さんがもらした言葉が「こんなはずじゃなかった」。それが痛みに対してなのか、人生の最後に対する思いなのか、今でも答えはわかりません。しかしわからなかったからこそ、看護の関わりを考える大きなきっかけになりました。
シスター

ベッドサイドに足が遠のく、
そんな自分を変えるために。

もちろん看護師になってからずっと患者さんとの日々の関わりを大切にしてきたつもりでした。しかしそれだけでは足りないと気づかせてもらった気がします。それまでは看護が難しい患者さんのベッドサイドから、どうしても足が遠のいてしまう自分がいました。看護が難しいからこそ行かないといけない、それはわかっているのにできない。「それって、どうしてなんだろう?」。自問自答を繰り返す中で、「自分の技術のなさ、自信のなさがそうさせている」ということに思いが至りました。それからは院内外の研修に積極的。ベッドサイドへもコツコツと足を運び、患者さんとの関わりが増えるほど、もっと専門的な知識を学びたいと思うようになりました。

仲間たちと一緒に質の高い緩和ケアを。

緩和ケアの認定看護師になった今でも、終末期を迎えた患者さんへの看護で悩むことはたくさんあります。やり場のない気持ち、厳しい言葉をぶつけられることもあります。それでもベッドサイドに行くことをためらう自分はいなくなりました。治療期の段階からたくさんベッドサイドへ通い、患者さんの声を聞き、人となりや、人生を知っていれば、終末期を迎えたときに、また違った看護ができるはず。それを8年前にもできていたら、「こんなはずじゃなかった」という言葉を言われなかったかもしれません。病棟には私と同じようにがん看護を志して頑張る看護師も、頼りになる多職種のメンバーも大勢います。同じ思いを持った大切な仲間たちと助け合いながら、質の高い緩和ケアを提供していきたいと思っています。

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