血液腫瘍内科

かつて血液腫瘍は不治の病とされていました。近年iPS細胞で脚光を浴びています再生医療ですが、それと密接に関連している細胞治療は血液内科診療としては既に確立した治療法です。日本における同種骨髄移植は実に40年もの歴史があり、高齢者、臓器障害を有した患者でも可能なミニ移植(骨髄非破壊的同種造血細胞移植)、ほぼ全ての患者に供給可能な臍帯血バンクの普及などにより移植適応も拡大され、支持療法(感染症、免疫抑制剤などの合併症治療)の発展により治療成績も大きく向上しています。

加えて、白血病に対する分子標的治療、悪性リンパ腫に対する抗体療法など先進医療も年々新薬が登場し充実しています。特に、多発性骨髄腫は長い間、ほとんど治すことが不可能でしたが、最近では異なる作用機序の新薬が次々に現れ、希望の持てる疾患に変わりつつあります。この10年でこれら造血器腫瘍の治療成績は著しく改善しています。もはや、血液腫瘍を含めた血液疾患は治せる時代となっています。今は高齢化社会ですが、高齢を理由に諦める必要は全くありません。

当科では全ての先進医療を受けることができます。再発・難治性ろ胞リンパ腫に対して有効性の高い放射線免疫療法であるゼヴァリン治療に関して、近畿地方では可能施設がわずか15しかありませんが、当院で受けることができます。昨今、EBM (Evidence-based Medicine、根拠に基づいた医療)といわれて久しいですが、当科はそれを遵守すべく全国組織で展開されています様々な臨床試験に積極的に参加しています。

白血病に対してもJALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ)のプロトコールに従い、ほかの施設と治療法に差がありません。部長である石井は国内の血液学会、造血細胞移植学会では評議員を務め、アメリカ、ヨーロッパにおいても会員として認定を受けています。最新治療に関する国際的知見やガイドラインに精通しており、情報が氾濫している昨今において確かな治療指針を提供しています。

診療科長 石井 一慶 (教授)

専門分野:
造血器腫瘍
造血細胞移植療法
資格:
日本内科学会近畿支部評議員/総合内科専門医/認定医
日本血液学会評議員/近畿支部評議員/指導医/専門医
日本造血細胞移植学会評議員/造血細胞移植認定医
日本輸血細胞治療学会評議員/近畿支部評議員/認定医/細胞治療認定管理師
日本サイトメトリー学会評議員
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本がん治療認定医機構暫定教育医/認定医
日本感染症学会ICD
日本医師会産業医
日本骨髄移バンク調整医師
アメリカ血液学会国際会員
アメリカ血液骨髄移植学会会員
ヨーロッパ血液学会会員
ヨーロッパ血液骨髄移植学会会員
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