リハビリテーション(リハビリ)の対象疾患は、脳血管疾患、頭部外傷、脊椎・脊髄疾患(脊髄損傷、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症等)、骨・関節疾患(骨折、靱帯損傷、変形性関節症、関節リウマチ等)、切断、神経・筋疾患(パーキンソン病やALS等)、がん、小児疾患(脳性麻痺など)、廃用症候群など多岐にわたります。疾病により動けなくなった場合や手術後に早期離床を図る場合も対象になります。
理学療法では、座る、立つ、歩くなどの基本動作ができなくなった方に対して、筋力をつけたり、関節の動きをよくする訓練を行います。作業療法では、手先の細かい動作ができなくなり、食事、歯磨き、着替え、トイレ動作や入浴動作などが上手にできなくなった方に対して、身の回りの動作が円滑に行えることを目指して訓練を行います。言語療法では、言葉を話したり理解することができなくなった場合や、顔や口の動きが悪くしゃべりにくくなった場合、記憶の障害などが引き起こされた場合に訓練を行います。食べることの障害に対する嚥下訓練も行います。
治療はそれぞれの専門の療法士が担当します。さらに、当科では、発病・術後早期からのリハビリを心がけて、患者さんの機能低下を最小限にとどめ、出来る限り早期に機能回復を図るようにしています。また、病気や障害だけでなく住環境や介護保険などの導入など社会環境も考えたリハ医療を行うようにしています。外来としては、ボツリヌス療法外来、義肢装具外来を開設しています。