病気の辞典 vol.023(2017/04/15)パニック症

精神神経科
准教授 吉村 匡史

パニック症



概要

 急に生じる、動悸、発汗、手足の震え、息苦しさ、めまいなどと、それに伴う強い不安感である「パニック発作」といわれる症状が出現します。典型的なパニック発作は、数分から数十分で一旦症状はなくなりますが、『また発作が出てくるのではないか』といった「予期不安」から、外出ができなくなることがあります。

 うつ病や躁うつ病などと一緒にパニック症が出現することがあります。また、お酒などで不安を紛らそうとしている場合は注意が必要です。



症状

動悸、発汗、息苦しさ



主な原因

 脳の感情を司る部分などが過剰に活動することにより、状況に見合った考えや気持ちを保つことができなくなってしまうことが原因と考えられています。



総合医療センターで行う治療

 まずは身体に原因がないかを調べます。身体に問題がなかったら、薬物療法や心理療法などを通して治療していきます。当院では、抗うつ薬などの薬剤で症状が減るように下支えした上で、パニック発作が出現した際にどのように対応したら良いのかを相談し、症状が軽くなるようにアドバイスしています。

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注:記載内容や医師情報は掲載時点のものです。 詳しくは担当診療科にご確認ください。


精神神経科 准教授吉村 匡史(よしむら まさふみ)

専門分野:認知症、老年精神医学、定量脳波学、精神腫瘍学、総合病院精神医学

認定資格:医学博士、精神保健指定医、精神科専門医/指導医、日本老年精神医学会指導医/専門医、日本認知症学会指導医/専門医、日本臨床精神神経薬理学会専門医/指導医、一般病院連携精神医学専門医/指導医、日本臨床神経生理学会脳波分野専門医/指導医、日本医師会認定産業医、精神腫瘍学の基本教育に関する指導医研修会修了者

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