当科は心臓大血管の外科的治療(手術)を行っています。心臓血管病センターとして、循環器内科や血管外科と連携することによりチーム医療が行える体制をとっています。
心臓疾患では弁膜症や虚血性心疾患、大血管では大動脈瘤や解離性大動脈瘤などの疾患に対する治療を行います。全身状態や患者さんの希望を考慮したカテーテル治療や小開胸手術などの低侵襲手術も行っています。また、疾患の特性上緊急性を要することもあり、随時緊急手術にも対応しています。
胸痛・胸部絞扼感(狭心症・心筋梗塞)、背部痛(大動脈瘤・大動脈解離)、動悸・息切れ・呼吸困難・むくみ(弁膜症・虚血性心筋症)など
平成30年5月1日より関西医科大学総合医療センター心臓外科に赴任いたしました安元浩と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
前任地は沖縄県立中部病院で、同病院は国内屈指の臨床研修病院であり、優秀な研修医たちに力をもらいながら、心臓血管外科副部長として2005年から仕事をしてまいりました。これまで特に重症心不全、心機能低下症例の手術や感染性心内膜炎の手術を数多く経験してきました。
社会の高齢化に伴い循環器疾患はますます増加しており、診療においては心臓外科のみならず循環器内科の先生方やコメディカルの皆さんとハートチームとしての一体となった活動がますます重要になってくるものと考えられます。さらには他科との連携、病診連携の充実を図り、地域の皆さんお役に立てる心臓外科診療を目指していきたいと考えています。少ない人数でのスタートとなりますが、医療の質の向上を心がけ手術成績の目指していく所存です。
お気軽にご連絡ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。
診療部長 講師 安元 浩
当科では弁膜症・虚血性心疾患・大血管疾患など心臓大血管疾患の手術はいずれにおいても高い水準の手術を行っています。弁膜症手術のなかでも、自己弁を修復して生かす弁形成術の指導的施設として、僧帽弁形成術は言うに及ばず大動脈弁形成術にも精通しています。また、小さな創部で行う小開胸手術も可能となっています。虚血性心疾患では、冠動脈バイパス術はオフポンプ手術や症例によっては小開胸手術も行います。また心筋梗塞に伴う弁膜症や心筋症に対しても積極的に手術を行っています。大血管手術ではステントグラフト(カテーテル的・手術的)も取り入れ、多様な治療選択肢のなかから最適な治療法を採用していきます。診療体制としては心臓血管病センター内にあり、循環器内科医・血管外科医と連携しながら集学的な診療が可能となっています。
1日平均入院患者数 | 2.2人 |
平均在院日数 | 21.6日 |
1日平均外来患者数 | 3.0人 |
虚血性心疾患(冠動脈バイパス術など) | 1件 |
弁膜症 手術 (弁形成・弁置換など) | 9件 |
大動脈 手術 | 16件 |
その他 | 4件 |