呼吸器外科では、入院では主として胸部疾患の手術や侵襲的治療、また肺癌などの周術期補助治療を行います。外来では主として胸部疾患の外科的治療を中心とした治療方針の決定、周術期の管理、術後サーベイランスを行います。
主な対象疾患:肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺癌、胚細胞性腫瘍、他)、気胸(原発性、続発性、他)、胸壁腫瘍、悪性胸膜中皮腫、胸部外傷
【当科のWebサイト】
胸部異常影/胸部痛/呼吸苦/咳/痰
患者さんにおかれましては、直接的には内科などに受診されると思いますが、担当医などの指示のもとで当科をご受診下さい。
呼吸器外科は、旧附属病院から2006年に附属病院に全面的に移動した後、滝井地区では長らく呼吸器外科手術を行っていませんでした。しかし、新病院開設に伴い2016年からようやく本格的な診療を再開することになりました。その間、呼吸器外科での外科的治療方法や治療方針は大きく変遷していきましたが、これからはあるべき医療の姿を追求し、最新の外科的治療法をもって課せられる期待に応えていきたいと思います。
私たちの掲げる方針は以下の通りです。手術では多くの疾患に対し低侵襲手術を積極的に行っていきます。治癒可能性を求めて拡大手術についても患者さんと相談していきます。手術アプローチでは、様々な開胸方法から完全鏡視下手術までのバリエーションの中で最適な方法を検討します。
枚方に移動した大学から少し離れた滝井の地で、徹底的に臨床的なアカデミアを築いていきたいと考えています。よろしくお願いします。
診療部長 教授 金田 浩由紀
・手術/治療効果の最大化と共に、手術創の最小化/治癒遅延の予防、手術での生体機能温存、周術期合併症の予防/管理、等について、外来-入院-外来を通じた治療を提供していきます。
・手術適応などの治療方針の決定を大切にします。基本的にはEBM(evidence-based medicine)の実践を心がけ、目の前の患者さんへのevidenceの適用の判断を重視します。常には安全で標準的な治療方針の選択を行いますが、時には治療可能性の大きさにかかわらず、患者さんの意向を重視して治療方針の決定を行います。
・臨床研究にも取り組みますが、拮抗する場合には科学的厳密さよりも臨床倫理の求める診療の質的満足度の高さを重視します。
・併存症による治療の制限、重複癌の治療や治療の必要性のある疾患の併存などの状況での治療の優先性や合同治療、診断に難渋する症例での方針、などについて複雑で高度な臨床的判断が求められる症例への治療方針にしっかりと取り組みます。
氏名 | 写真 | 職名 | 専門分野 | 認定資格 |
---|---|---|---|---|
金田 浩由紀 | ![]() |
教授 | 呼吸器外科全般 | 日本外科学会認定医、外科専門医、外科指導医、呼吸器外科専門医、気管支鏡専門医、気管支鏡指導医、がん治療認定医 |
中野 隆仁 | ![]() |
助教 | 呼吸器外科全般 | 外科専門医、呼吸器外科専門医、気管支鏡専門医 |
松井 千亜希 | ![]() |
任期付助教 | 呼吸器外科全般 |