眼科外来は午前の一般外来と午後の特殊専門外来、そして最新の機器を備えた検査外来から構成されています。午前の一般外来では紹介状がない場合でも、またどんな疾患でも受診していただけますが、かかりつけの先生に紹介状を書いていただき、さらに地域医療連携部を通して初診予約を取っていただくと、待ち時間が短くなります。もちろん、お急ぎの場合はこの限りではありません。一般外来での診察後、更に専門的な検査・治療を必要とする場合は各特殊専門外来で診療を行います。特殊専門外来は各チームで切磋琢磨して診療に責任をもつという姿勢の診療体制です。
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視力低下、かすむ(霧視)、ぼやける、虫のようなゴミが見える(飛蚊症)、光って見える(光視症)、物がゆがんで見える(変視症)、中心が見えない(中心暗点)、見える範囲が狭い(視野狭窄)、暗いところで見えない(夜盲)、まぶしい、2重に見える(複視)、目が痛い、虹がかかって見える(虹視症)、充血、めやに、涙がこぼれる、目が乾く、かゆい、瞼が下がる、目が突出している、怪我をした、など、目やその周囲に関するものすべて
眼科外来は午前の一般外来と午後の特殊専門外来、検査外来から構成されています。一般外来での診察後、更に専門的な検査・治療を必要とする場合は各専門外来で診療を行ないます。特殊専門外来は、眼科のほぼ全域をカバーしており、各分野のエキスパートが診療にあたりますので、安心して診療を受けていただく事ができます。また、検査機器は最新のものを揃えていますので、確実な診断が得られます。
当科では、最新の医療を提供することはもちろんですが、一人一人の患者さんの人格を尊重し、常に患者さんの立場に立って、患者さんに満足していただけるような診療を心がけています。「関西医大眼科を受診して良かった」と言っていただけるよう、スタッフ一同努力しておりますので、安心して受診して下さい。よろしくお願い致します。
診療部長 教授 西村 哲哉
外来の患者数は1日平均150名で、他府県の方も多数来られますが、病状のおちついた患者様は、元のかかりつけ医の先生に経過観察をお願いし、その分、初診患者様を受け入れやすくすると言う方針で外来を行っています。初診の場合は正確な診断のため十分な検査が必要ですので少々お時間がかかりますが、できるだけスムーズに診療が行えるよう配慮しています。
当科には専門外来が充実しており、ほぼすべての眼疾患に専門的な治療を行っています。特に当科の伝統である網膜剥離、黄斑部疾患、糖尿病網膜症を中心とした眼底疾患や、緑内障、白内障の分野では患者数、治療成績ともに国内のトップクラスになっています。網膜剥離手術件数は年間約170件で、症例によって強膜バックリング法または硝子体手術を選択していますが、約95%の症例に硝子体手術を行っており、疼痛が少なく早期の視力回復が得られています。網膜剥離全体の治癒率(増殖性硝子体網膜症を含む)は97.5%と良好です。最近では27Gシステムによる小切開無縫合硝子体手術を積極的に取り入れ、手術時間の短縮、手術侵襲の軽減をはかり、より早期の視力回復が得られています。糖尿病網膜症や黄斑部疾患(黄斑上膜、黄斑円孔、中心窩網膜分離症)などの眼底病変に対する硝子体手術は年間500件で、糖尿病網膜症の手術成功率は98%、黄斑円孔の閉鎖率はほぼ100%です。血管新生緑内障を併発した重症の増殖糖尿病網膜症には、新しく開発された抗新生血管薬を術前に硝子体注射し、良好な結果を得ています。加齢黄斑変性に対する光線力学療法(PDT)は国内でいち早く取り入れ、年間30件を行い、80%の症例で視力の改善または維持が得られています。最近では抗新生血管薬(抗VEGF)の硝子体注射を年間約2500件行い、網膜静脈閉塞症や糖尿病黄斑浮腫などとともに、さらに良好な治療成績が得られています。視力が不良の場合には残存視力を最大限に活用すべく、ロービジョン対策も行っています。また緑内障手術は年間390件、白内障手術は1350件で合併症はほとんどなく、いずれも良好な治療成績を得ています。緑内障では、選択的レーザー線維柱帯形成術の凝固装置を導入し、また手術時間が短く、負担が少ない低侵襲緑内障手術を取り入れ、良好な結果を得ています。白内障に用いる眼内レンズは通常の単焦点だけでなく、多焦点、乱視矯正、焦点深度拡張型など、患者様の状態やご希望に応じて眼内レンズを選択しています。また、水晶体脱臼や小瞳孔などの難症例にも対応しており、眼内レンズ脱臼例には、大きい切開を必要としない眼内縫着法や、強膜内固定法を行っています。
以上のように、当科では患者様に最高かつ最良の医療を提供すべく、上記のような新しい治療法にも積極的に取り組んでおり、最近では治療の低侵襲化とともに治療成績が向上し、手術後の回復が早く、入院期間がかなり短くなっています。
1日平均入院患者数 | 25.4人 |
平均在院日数 | 5.6日 |
1日平均外来患者数 | 127.4人 |
網膜剥離手術 | 144件 |
硝子体手術 | 417件 |
緑内障手術 | 246件 |
白内障手術 | 1051件 |
抗VEGF療法 | 2493件 |
光線力学療法 | 12件 |
多焦点眼内レンズ | 17件 |
氏名 | 写真 | 職名 | 専門分野 | 認定資格 |
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西村 哲哉 | ![]() |
理事長特命教授 | 網膜硝子体、黄斑、糖尿病網膜症、白内障 | 眼科専門医 |
尾辻 剛 | ![]() |
病院教授 | 黄斑、網膜硝子体、緑内障、ぶどう膜炎 | 眼科専門医 眼科PDT認定医 |
三木 克朗 | ![]() |
講師 | 黄斑、角膜、ロービジョン、白内障 | 眼科専門医 眼科PDT認定医 |
小池 直子 | ![]() |
助教 | 黄斑、網膜循環、ぶどう膜炎 | 眼科専門医 眼科PDT認定医 |
盛 佑子 | ![]() |
助教 | 斜視、弱視、白内障 | 眼科専門医 |
前田 敦史 | ![]() |
助教 | 緑内障、白内障、斜視、弱視 | 眼科専門医 |
藤村 英里 | ![]() |
病院助教 | 眼科一般 | |
佐藤 侑紀 | ![]() |
病院助教 | 眼科一般 | |
田 哲 | ![]() |
任期付助教 | 眼科一般 | |
伊東 良江 | ![]() |
研究医員 | 糖尿病網膜症、白内障 | 眼科専門医 |
宮島 理乃 | ![]() |
研究医員 | 斜視、弱視 | 眼科専門医 |
河合 江実 | ![]() |
研究医員 | ロービジョン | 眼科専門医 |
三間 由美子 | ![]() |
研究医員 | 角膜、結膜 | 眼科専門医 |
津村 晶子 | ![]() |
研究医員 | 黄斑 | 眼科専門医 眼科PDT認定医 |
南野 桂三 | ![]() |
研究医員 | 緑内障 | 眼科専門医 |
田上 伸子 | ![]() |
研究医員 | 電機生理 | 眼科専門医 |
松山 加耶子 | ![]() |
研究医員 | 涙道 | 眼科専門医 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土(第2、4を除く) | |
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午前 |
尾辻 剛
小池 直子 前田 敦史 河合 江実 黄斑 ![]() |
三木 克朗
藤村 英里 佐藤 侑紀 |
西村 哲哉
伊東 良江 三木 克朗(第1・3・5週) 藤村 英里 ![]() 植村 太智(第2週) 中山 弘基(第4週) |
尾辻 剛
小池 直子 佐藤 侑紀 中山 弘基 黄斑 津村 晶子 |
三木 克朗
白井 明美 前田 敦史 植村 太智 |
西村 哲哉(第1・3週)
[奇数月] 三木 克朗(第1週) 佐藤 侑紀(第3週) [偶数月] 前田 敦史(第1週) 尾辻 剛(第3週) 第5週は交代制 |
午後 |
角膜コンタクト
三間 由美子 (第1.3.5週) 三木 克朗 緑内障 前田 敦史 南野 桂三 黄斑 尾辻 剛 |
ぶどう膜
尾辻 剛 網膜硝子体 尾辻 剛 黄斑 三木 克朗 眼鏡処方 藤村 英里 眼形成・涙道 (第3週・奇数月) 松山 加耶子 |
弱視
(第1・3・5週)
宮島 理乃 佐藤 侑紀 ロービジョン・ 眼鏡処方(第2・4週) 河合 江実 |
斜視
宮島 理乃 前田 敦史 佐藤 侑紀 |
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