化学療法センターは通院しながら、がん化学療法を受けていただくための施設であり、2010年5月に開設しました。現在、さまざまながんに対する抗がん剤治療が広く行われていますが、その治療方法や副作用への対処の進歩により一部の抗がん剤治療は外来通院で行えるようになりました。化学療法センターではがん化学療法の専門的知識を有する医師、看護師、薬剤師がチームを作り、各診療科の主治医と密接な連携を取りながら患者さんに安全な抗がん剤治療を受けていただくよう努めています。従来、入院でしか行われていなかったがん化学療法を患者さんに安心して外来で受けていただくことにより患者さんの生活の質(QOL)の向上が期待できます。
がんの治療法には、手術、化学療法、放射線治療などがあり、がんの種類や患者さんの状態に応じて単独や組合せで治療を行います。化学療法(薬を使う治療)は国の施策や薬の進歩によって、できるだけ患者さんの日常生活を続けながら通院治療を受けることができるようになり、今後も増えると思われます。当センターは開設以来、患者さんとご家族が安心して治療を受けて頂けますように、安全・安心で最新の治療を提供し、医師、看護師、薬剤師など治療に関わるスタッフが一同にチームとなってがん治療を実践しております。2016年5月には、滝井病院のリニューアルに伴い、当センターも移設、増床しこれまで以上に、環境整備の充実をはかりました。今後ともご心配なこと、気になっていることなど、ご相談いただければ幸いです。
センター長 教授 石浦 嘉久
現在ございません。
当センターの行動目標は、安全・確実で患者さんにとって安心な化学療法を実施することです。スタッフは、センター長、副センター長、各診療科医師、看護師、薬剤師、事務職員で構成されています。運営には高い専門知識を持つスタッフと関連する診療科との連携および治療システムの確立が必要とされます。化学療法レジメンは、事前に医師、薬剤師、看護師により投与スケジュール、投与量、投与時間、支持療法について十分な確認を行い準備しています。化学療法初回やレジメン変更時には、看護師・薬剤師が連携し、投与スケジュールや副作用発現時の対応など患者さんの状態に合わせて情報提供しています。多職種スタッフによる質の高い治療とケアの総合力で、患者さんに安心して治療を受けていただける体制を整備しています。さらに、月1回会議を開催し、化学療法における問題点を検討しています。 院内全体の教育・研修目的で、年数回の講習会も開催しています。