総合集中治療部(GICU)は、内科系疾患、外科系疾患を問わず、心臓・肺・腎臓など重要臓器が不全状態に陥った患者さんや、侵襲が大きい手術を受けられた患者さんに対して、人工呼吸器・補助循環装置・血液透析器等の医療機器を駆使して集中治療を行う部門です。救急医学科・心臓外科・循環器内科が中心なり、各診療科・臨床工学センター・手術部等多数の部門の協力のもと9床を運用しています。
関西医大附属滝井病院時代は、院内発生の重症患者さんや、侵襲の大きい手術を受けられ術後集中治療が必要な患者さんの治療を、各病棟に設けられた重症観察室もしくは救命救急センターのICUで行ってきました。2016年5月に竣工した新本館には9床の総合集中治療部が新設されました。集中治療の経験が豊富な救急医学科・心臓外科・循環器内科の医師が中心となり院内におられるすべての重症患者さんの治療を総合集中治療部で行う体制が整いました。合併症をお持ちの方、高齢の方にも安心して手術・治療を受けていただけるよう、スタッフ一丸となって努力してまいります。
部長 吉矢 和久(救急医学科 教授)
現在ございません。
2018年度は、1056例(前年は917例)を受け入れました。そのうちで人工呼吸管理を要した症例は433例(41%)でした。重症度の指標であるAPACHEⅡスコアの平均は16.1、初日のSOFAスコアの平均は4.1でした。ICU死亡は30例(予定手術の術後症例は3例)、2.8%でした。昨年度の症例増加の要因は、土日の空床を利用した救命救急センターからの症例受け入れと、ハイリスク症例に対する予定手術の増加と思われます。
【傷病者分類】
術後重症例 | 574例 |
救急部門から緊急入院 | 325例 |
院内発生重症例 | 92例 |
他院から転院(主に循環器疾患) | 40例 |
当院外来から緊急入院 | 24例 |
【担当診療科】
循環器内科 | 169例 |
救急医学科 | 246例 |
呼吸器外科 | 138例 |
整形外科 | 111例 |
心臓外科 | 60例 |
外科(消化器、肝胆膵、乳腺) | 111例 |
腎泌尿器外科 | 67例 |
内科 | 47例 |
脳神経外科 | 56例 |
その他 | 51例 |