放射線部は、「画像診断部門」、「放射線治療部門」、「核医学部門」、「インターベンショナルラジオロジー(IVR)部門」の4部門及びPETセンターで運用されており、PETセンターを含め診療放射線技師26名で構成されています。
放射線部では、各種の単純X線写真や透視検査、CT、MRI・血管造影により病気の診断を行う「画像診断部門」、超高圧X線などを用いて悪性腫瘍の治療を行う「放射線治療部門」、放射性同位元素を体内に投与して病気の機能診断を行う「核医学部門」、X線透視下や超音波ガイド下にガイドワイヤーやカテーテルを用いて低侵襲的治療を行う「インターベンショナルラジオロジー(IVR)部門」の4つの部門の診療を行っています。
安心・安全な医療を提供するために、医療機器の日常の品質管理・点検を確実に実施し機器の性能維持に努めています。また、"診療放射線技師の責務である医療被ばくを最小限に抑え、最良の医療情報を提供する"ことをスローガンに日々、研究、研鑽に励んでいます。
放射線検査、治療に関するご質問等がございましたら、お気軽にご相談ください。
部長 教授 宇都宮 啓太
現在ございません。
●画像診断部門:
救急疾患も含め画像診断部門では単純X線写真(FPD)、マンモグラフィー、マルチスライスCT(Computed Tomography:コンピューター断層画像)5台、MRI(Magnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴画像)2台、消化管透視(DR)などの検査、診断を行っています。X線被曝の低減も考慮しつつ3次元・4次元画像、MRI拡散強調画像なども積極的に活用して画像診断検査の発展を目指しています。
CT:第1CT室に導入されたCanon社製320列CTは従来のCT装置に比べ、短時間で広い範囲を撮影できるようになりました。そのため、息を止めることが困難な方でも質の高い画像を撮影できるようになりました。加えて、被ばく線量や造影剤の使用量の低減ができるようになり、患者様にとって、負担の少ない検査を行えるようになりました。
MRI:MR 室では時間外の検査予約を用意しており、多様なニーズに対応しています。検査内容は通常のSE法、GRE法、全身拡散強調画像やMRS、造影ダイナミックMRAによる血管描出など多岐にわたる検査を実施しています。
Canon社製 320列CT Aquilion ONE
SIEMENS社製 3T MRI MAGNETOM Skyra
FUJIFILM デジタルマンモグラフィシステム AMULET
●放射線治療部門:
リニアック装置により高精度の放射線治療を行っています。また、腫瘍の近傍から局所的に照射する密封小線源治療として、主に子宮頸がん、そのほか任意の部位に対する高線量率密封小線源による一時挿入治療、前立腺がんに対する低線量率密封小線源永久挿入治療を行っています。
SIEMENS社製 VARIAN Clinac iX
●核医学部門・PETセンター:
核医学部門ではSPECT-CT、PET-CT検査や放射性同位元素を用いた内用療法(バセドウ病・甲状腺がん・悪性リンパ腫・去勢抵抗性前立腺がんの骨転移)を行っています。SPECT-CTはSPECT装置とCT装置の機能を併せ持ち、核医学検査による生体の機能情報とCT検査による形態情報を一度に検査することができます。また、各種ソフトウェアにより様々な検査の定量値が算出可能でこれによって目的臓器や領域への放射性医薬品の取込量の算出、術後のフォローアップや評価を行う事ができます。PET-CTとはPET装置とCT装置を組み合わせたハイブリッド装置です。天満橋総合クリニックと連携しPET-CT検診等も行っています。
Discovery NM/CT 670 Q.Suite
SIEMENS社製 PET/CT Biograph16 TruePoint
●インターベンショナルラジオロジー(IVR)部門:
血管造影室ではシーメンス社製バイプレーン血管造影措置と64列CTを組み合わせたハイブリッド型装置を使用し、患者様はベッド移動することなく、IVRとCT検査を行うことが出来ます。2D画像に加え3D画像や4D解析により糖度名検査・治療を行っています。また、最新の解析技術により検査・治療の高度化に加え安全性の向上、検査時間の短縮、被ばくの低減を実現しました。
SIEMENS社製 Artis zee i biplane + SOMATOM Definition AS