褥瘡・創傷ケアセンター

概要

褥瘡・創傷ケアセンターでは、褥瘡および創傷に対する包括的なケアを実践しています。超高齢化社会を迎えることを背景に、以前から褥瘡対策の重要性が叫ばれてきました。また、糖尿病患者や免疫不全患者の増加、多剤耐性菌出現の脅威など、慢性創傷患者への対応が今後の大きな課題となることは明らかです。褥瘡・創傷ケアセンターでは、皮膚科医、形成外科医、血管外科医、皮膚・排泄ケア認定看護師が中心となり、糖尿病看護認定看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士その他の院内スタッフが多職種連携を構築し、高い専門性を活かしながら予防から治療までを一貫して実践しています。

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ごあいさつ

関西医大総合医療センターの褥瘡・創傷ケアセンターは2018年11月に新設されました。以前より当院では、褥瘡対策委員会を中心として、かなり安定した褥瘡対策を営んでおりました。2002年に施行された我が国初のペナリティーシステムである褥瘡対策未実施減算は、医療界に大変なインパクトを与えました。ご存じの通り、それを機に褥瘡対策に対する意識が飛躍的に高まり、褥瘡を取り巻く環境が格段に向上しました。いくつかの改定を経て、現在では褥瘡対策における相応の体制が入院基本料の施設基準となっております。未実施減算の廃止に伴い新設された褥瘡ハイリスク患者ケア加算については、当院ではすでに年間1200~1500件の算定を毎年継続しております。在宅医療・ケアへ大きくシフトしようとしている我が国の医療構造改革の流れに伴い、今後は在宅褥瘡対策に関連する様々な保険適用の流れにも対応していく必要があります。また、2016年の診療報酬改定で追加された下肢末梢動脈疾患指導管理加算(いわゆるフットケア加算)のターゲットである足潰瘍・下腿潰瘍は、高齢化社会の到来と食生活の欧米化などを反映し、今後ますます増加していくと予想されています。褥瘡対策委員会を母体とする当院の褥瘡・創傷ケアセンターでは、褥瘡・創傷ケアに造詣の深い各診療科の専門医と専従看護師を中心にこれらの事案に取り組み、今後褥瘡・創傷ケアに関わる多方面での活動を目指していく所存です。

センター長 教授 清原隆宏

診療科紹介動画

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特色・方針

褥瘡対策に対しては、褥瘡・創傷ケアに特化した皮膚科医および形成外科医と専門職種から成り立つ褥瘡対策チームが当該診療科の専任スタッフと協働し、質の高い予防と治療を実践しています。高齢化や食生活の欧米化を背景にした糖尿病、動脈硬化、静脈うっ滞などに伴う足潰瘍・下腿潰瘍の激増への対応については、我が国の医療の今後の課題の一つでもあると重要視して取り組んでおり、血管外科医と連携し、フットケアチーム中心に質の高い治療やケアを実践しています。また、褥瘡や難治性潰瘍などの適切なケアは、多剤耐性菌の院内感染を未然に防止する重要な感染対策にも通じるため、感染制御部とも連携しております。
これらの活動を中心に、今後多方面への活動の拡充を目指しています。

 
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