概要

結石治療センター尿路(腎臓・尿管)結石症は泌尿器科診療の中でも最も頻度の高い疾患の一つであり、しかも再発率が非常に高い疾患でもあります。さらに救急疾患としても頻度が高く、若年者から高齢者まで幅広く罹患する可能性があります。一生のうちに一度は尿路結石に罹患する確率は男性では7人に一人、女性では15人に一人と10年前に比べ約60%も増加しています。すでに尿路結石はあなたにとって他人事ではない時代に突入してます。

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ごあいさつ

現在、当科では積極的に尿路結石の治療と予防に取り組み、患者さん方が満足する治療を日々考え精進しております。概要にも書いたように尿路結石は今や他人事でない時代に突入しています。気がつくとあなたにも尿路結石があるかもしれません。その理由の1つに、近年その成因として生活習慣病・メタボリックシンドロームとの関連性も指摘されています。一方、尿路結石症は再発しやすい疾患であり、腎結石においてその再発率は治療後3年間で30%、5年間で45%とも言われています。腎結石の再発を繰り返すことによる腎機能障害のみならず、結石除去術による合併症も看過できません。治療も大切ですが、予防をいかに進めていくか、これらを総合的に患者さんに提供できるよう我々は診療しています。

センター長 准教授 室田 卓之

診療科紹介動画

現在ございません。

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特色・方針

結石治療センターでは、新病院設立を前に尿路結石に対して様々の最新機器を取りそろえ治療に臨んでいます。入院を必要とせず外来で治療可能なESWL(体外衝撃波尿路結石砕石術)、また腎結石を含めた全ての尿路に対する治療を可能にする軟性尿管鏡を用いた経尿道的尿路結石砕石術(f-TUL)など患者様にとって可能な限りQOL(生活の質)を低下させない治療方法・技術を目指し日々治療に取り組んでいます。この軟性尿管鏡はさらに細いレーザーファイバーを用いることにより患者さん自身、また腎臓に対しても負担が少なく尿管結石、さらに同時に腎結石も治療ができるようになりました。当施設では、このf-TULを関西ではいち早く取り入れ3年前から導入し現在までに600人を超える患者さんの治療をしています。また大きな腎結石(2cm以上)に対しては細径の腎盂鏡を用いた経皮的腎砕石術(miniECIRS)にて可能な限り患者さんにとって負担が少ない治療に取り組んでいます。

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お知らせ

患者のみなさまへ

尿路結石治療は現在変遷期を向かえています。施設によっても様々な治療方針の違いがあります。所詮、尿路結石と思われる方、またはそのような医師もいることと思いますが、私はそうは思いません。皆さんの日々の健康、生活の妨げにならないように患者さん、またはその尿路結石に合った治療法を選択し治療させていただきます。

医療関係のみなさまへ

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