私は、1990年代から、アフリカから帰国された女性がマラリアに罹患し、それを治療したことから熱帯病に興味を持ち、海外渡航者の健康管理を専門的に行う様になりました。その後、アフリカ学会の有志とともに「マラリア情報ネットワーク」の立ち上げに参加し、我が国最初の邦文の渡航医学関連ホームページをインターネット上に立ち上げました。国際的にもその頃渡航医学の体系化がスイスのチューリッヒ大学を中心になされ、新しい医学領域として確立されました。その後、我が国で外務省や厚生労働省幅検疫所などの関連省庁と連携し、日本渡航医学会の立ち上げを行い現在に至っております。この外来は渡航医学のすべてを網羅した専門外来として立ち上げました。大阪府では初めて、プレトラベルからポストトラベルまで完備した診療施設として、日本渡航医学会から認定されております。
センター長 教授 西山 利正
現在ございません。
気候や衛生環境が異なる海外では、発熱や下痢などを起こすことが多く、原虫やウイルスによる感染症であることも少なくありません。海外での疾病流行状況や医療機関情報提供をはじめ、予防接種などを行っています。予防接種は、二種混合(DT)、四種混合(DPT/IPV)、破傷風、狂犬病、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、腸チフス、髄膜炎菌(性髄膜炎)などのトラベラーズワクチンを受けることができます。