臨床倫理・合意形成支援センター

概要

臨床倫理・合意形成支援センターは、実臨床上の倫理的な問題に対応するため、2016年に設置されました。患者個別的な倫理的問題に関して依頼を受け、当事者へ助言や支援を行う臨床倫理コンサルテーションと、院内の臨床上の倫理的課題に対応するための指針・考え方を定め、院内職員の教育を行う臨床倫理委員会の二つの活動を行っています。

臨床倫理・合意形成支援センターでは、患者の権利の擁護に努め、最善の医療を目指し、医療の質改善を目的とした活動を行っています。
 

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ごあいさつ

 医療が高度に進歩していく一方で、患者中心の医療を推進していくことの重要性が認識されています。医療にはさまざまな倫理的課題がありますが、当センターは主に臨床倫理を担当する組織です。臨床倫理の取り組みを分かりやすく言うと、「患者の個別的な価値を治療方針に反映させる取り組み」と考えています。当院の臨床倫理コンサルテーションでは、ほとんどの症例は現在進行中の意思決定に関するもので、終末期医療での治療の差し控えなどの問題が多くありますが、急性期医療での手術や抗癌剤の方針に関する問題や、救急医療に関する問題など、医療のすべての分野の臨床倫理的問題の依頼に対応しています。自律性の尊重、生命の維持、侵襲の回避、社会的活動性の維持、経済的生産性の維持、社会的公平性の維持などの価値の中で、何を重視して治療方針を決めていくかを当事者と一緒に考えていきます。

センター長 教授 金田 浩由紀

診療科紹介動画

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特色・方針

・臨床倫理の検討は、理想的な意思決定の形式(図 理想)のどこかに問題があった時に必要となります。困難な意思決定では、厚労省が策定した「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」が参照されます(図 プロセス)。

図 理想

図 プロセス


・当事者が行う臨床倫理の検討は、情報整理、状況分析、比較考量、方針決定の4段階があり(図 検討手順)、考えるにあたっておおよそ必要な要素があります(図 要素)。

図 検討手順


図 要素

・当院の臨床倫理コンサルテーションチームは、3~5名による運営を行っています。患者個別的な倫理的問題の依頼を受け、確認するべき内容などの助言や検討会を開催し、必要に応じて支援を行っています(図 コンサルテーション)。

図 コンサルテーション

・当院の臨床倫理委員会では、院内指針の策定、院内職員への教育、臨床倫理コンサルテーション事例の振り返り、を行っています。

 
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お知らせ

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