今日における心臓血管病は、社会の高齢化と共に患者さんの病態が併存疾患の間で複合化し、診断・治療がますます複雑になる傾向にあります。今までのように、一度だけのいかも単一の治療ですべてが解決せず、補助療法や再発予防のための治療を要するケースが増加しつつあります。そのため私たちは、病院のあらゆる機能を活かして総合的かつ包括的な診療を展開することをコンセプトに、診療体制面でも既成の枠組みを超えた組織を目指したいと思っています。
私は、東京女子医科大学榊原外科で7年間、心臓血管外科を研修し、国立循環器病センター(当時)では14年間自己研鑽を積む機会を得ました。その後は心臓外科診療と心臓血管施設作りの二足の草鞋を履いて、成り立ちの異なる3つの病院に勤務してまいりました。このたび関西医科大学から、関西医科大学総合医療センター心臓血管病センターの再スタートを命ぜられましたのは、このような経験を評価していただいたものと思っています。
センター長 教授 川副 浩平
現在ございません。
心臓病から四肢末梢血管疾患まですべての循環器病を包括して、予防医療からリハビリテーションまで総合的に幅広く対応できるセンター作りを進めて行くつもりです。また一方で、心臓血管病の治療においては、カテーテルによる低侵襲手術が目覚しい発展を遂げています。当センターでもこれらの進歩に対応できる体制の整備をすすめ、最先端の医療を提供できる施設にしたいと考えています。
皆様の期待に応えられるセンターであり続けられるよう力を尽くす所存ですので、何卒ご支援賜りますようお願い申し上げます。