概要

消化管・肝・胆・膵にわたり、あらゆる消化器領域疾患を対象にしています。それぞれエビデンスに基づいた医療を実践するとともに、高度で先進的な医療についても積極的に取り組んでいます。専門性を発揮しつつ全人的診療にあたることをモットーにしており、地域の先生方と連携・協力し、治療や情報提供にあたっています。

【内科学第三講座のHPはこちら】

次のような症状を扱っています

悪心/嘔吐/胸やけ/吃逆/嚥下困難/食欲不振/腹痛/腹部膨満感/腹鳴/便秘/下痢/背部痛/吐血/下血/血便/黄疸

ページの先頭へ

閉じる

ごあいさつ

消化器肝臓内科は地域の中核病院として、皆さんが日頃お困りな消化器症状に対する診療を行うとともに、診断・治療に難渋する患者さんに対して高度な医療を提供すべく努力しています。当科は食道・胃・小腸・大腸・肝臓・胆囊・膵臓疾患などの多岐にわたる領域を関西有数の専門医が診断・治療を担当していますので、安心して受診してください。
消化器がんについては他科の先生とも連携を取りながら、内視鏡治療、外科治療、放射線治療、薬物療法など個々にあった先進的な治療を実践しています。内視鏡観察が可能な範囲であれば低侵襲な治療を目指しており、咽喉頭がんや十二指腸がんといった高い技術を要する内視鏡治療についても積極的に取り組んでいます。また膵臓がんは治らないがんと言われていますが、早期発見できればその予後は大幅に改善します。当科では膵がんの発症リスクを持つ患者さんに定期的な検査をお勧めし、早期発見に努めています。
難病患者さんに対する診療にも積極的におこなっています。私自身は大腸疾患、特に最近増加している潰瘍性大腸炎・クローン病患者さんを数多く診療しています。我々は基本治療を大切にしながら、新規治療・治験などに取り組むとともに、患者さんに応じた適切な画像診断を行い、治療に反映させるようにしています。2020年11月より難病センターに潰瘍性大腸炎・クローン病部門の外来を設立し、難治例も含めた患者さんの診療を集約して行うように取り組んでいます。また自己免疫性膵炎やIgG4関連硬化性胆管炎といった自己免疫の関与が考えられている難病についても、当科は多くの患者さんを診療してきた実績があり、先進的な診断・治療法の開発に努めています。
以前は「暗黒大陸」と言われ診断が困難であった小腸疾患については、原因不明の消化管出血やクローン病に対して、ダブルバルーン内視鏡・カプセル内視鏡を早期から導入し、近畿圏では有数の症例数を誇っております。
肝疾患については、近年のウイルス性慢性肝疾患に対する治療の進歩は著しく、経口剤投与で副作用もほとんどなく、ほぼ完治が得られる治療法を導入しています。肝細胞がんに対しては、造影エコー、Real-time Virtual Sonographyなどを駆使し、ラジオ波、肝動脈塞栓療法などの集学的治療を実践しています。
胆道・膵臓疾患については、総胆管結石や胆管炎に対する早期治療・早期退院を目指した内視鏡的治療を数多く行なっています。また術後再建腸管例に対する小腸内視鏡を用いた検査法は当科がいち早く取り組み、全国的に有数の症例数を誇っています。さらに比較的侵襲の低い超音波内視鏡による診断、穿刺吸引細胞診のほか、膵仮性嚢胞に対する内視鏡ドレナージなどの高度な技術を要する治療にも取り組んでいます。
消化器系で何かお困りのことがありましたら、大学病院だからと気負わずに、気楽に受診していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

診療部長 教授 長沼 誠

閉じる

ページの先頭へ

特色・方針

1 消化器がんに対する治療については、侵襲の少ない内視鏡治療や化学療法を外科との連携のもと行っています。
2 潰瘍性大腸炎・クローン病については、患者さんのQOLを考えた適切な治療を行っています。就労や通学のため平日通院できない患者さんのために2020年4 月より土曜日の外来も開始しました。
3 増加している胆膵疾患については、経験豊富な専門医による診察・内視鏡治療を行っています。

上部消化器疾患
・上部消化管では拡大NBI観察や超音波内視鏡などを用いた内視鏡診断に加え、表在型食道癌・早期胃癌の治療(年間約200例)や食道胃静脈瘤の内視鏡治療(年間約100例)に積極的に取り組んでいます。また、最近では咽喉頭癌や十二指腸癌に対しても、耳鼻科や外科とも連携しながら内視鏡を用いた治療を行なえるようになってきました。内視鏡観察が可能な範囲であれば、治療部位を選ばず低侵襲な治療を目指しています。
・上部消化管の進行癌では、従来の抗癌剤だけではなく分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬など選択薬が増えてきています。外科や放射線科とも連携し放射線治療なども含めた集学的治療を行っています。

小腸疾患
小腸疾患にはカプセル内視鏡検査、ダブルバルーン内視鏡検査を積極的に行っております。これらの検査は原因の不明な消化管出血や小腸出血、クローン病、小腸腫瘍の疑いなどに行います。カプセル内視鏡検査は2008年から2019年まで約1100例、ダブルバルーン小腸内視鏡検査(胆膵内視鏡検査:ERCP を除く)は2006年から2019年まで約1150例を行い、豊富な経験を有しています。

大腸・炎症性腸疾患
・難治性の潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に対して、栄養療法や白血球除去両方をはじめ、アザチオプリンやタクロリムスなどの免疫調整剤、抗TNFα抗体製剤(レミケード・ヒュミラ・シンポニー)、またこの数年で登場した新規治療(ステラーラ、エンタイビオ、ゼルヤンツ)についても積極的に取り組んでいます。さらにはクローン病の小腸狭窄病変に対する内視鏡的拡張術も行っています。
・過敏性腸症候群や便秘などの治療法もこの数年で劇的に変わってきており、治療に組み入れています。

消化管に対する化学療法
消化器系各臓器における切除不能悪性腫瘍に対する全身化学療法を積極的に取り組んでおり、消化管の化学療法を受けた患者様は年間に100名を超えております。患者様のQOLの向上のために、ガイドラインに基づく標準治療の中から患者様の全身状態やご要望に沿って治療方針を患者様、ご家族様とともに決定し、外来・入院の双方で治療しております。

肝疾患
・肝疾患では、ウイルス性の急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、また自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎などの自己免疫性肝疾患、最近増加傾向にある生活習慣病に関連した脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎、悪性疾患の肝細胞がんを対象とし治療を行っております。ウイルス性慢性肝疾患の治療の進歩は著しく、特にC型慢性肝疾患に至っては、経口剤投与で副作用もほとんどなく、96%以上の完治が得られるため積極的に治療導入しています。B型慢性肝炎も経口薬でコントロールできるようになっております。
・肝細胞がんに対しては、各種画像検査により早期診断に努め、消化器肝臓内科だけではなく、放射線科、肝臓外科との話し合いのもと治療方針を決定しております。内科的治療としては、ラジオ波などの医療工学機器を用いた最先端治療やエタノール注入、肝動脈塞栓療法を用いて集学的治療を実践しています。

胆道・膵疾患
・胆道・膵の良性疾患、悪性腫瘍に対する内視鏡診断・治療や超音波内視鏡診断・治療を中心に行っています。ERCP手技を用いた内視鏡的乳頭切開術、胆道結石截石術、胆道狭窄に対する内視鏡的胆道ドレナージ術・胆道ステント留置術など胆道・膵疾患に対する内視鏡的診断および治療を積極的に行なっています。
・特に術後再建腸管例に対する小腸内視鏡を用いたERCP(DB-ERCP)は、全国的に有数の症例数を誇っています。超音波内視鏡(EUS)を用いた診断、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診のほか超音波内視鏡下膵仮性嚢胞ドレナージや超音波内視鏡下胆道ドレナージ術なども施行しています。
・胆道・膵疾患に対する検査治療件数は近年1800件前後/年で推移しています。このうちERCP関連検査治療件数は800件前後(うちDB-ERCP関連200件前後)、EUS関連検査治療件数は700件前後です。また、最近注目されている自己免疫性膵炎の診断と治療、膵癌のリスクが高い慢性膵炎、膵癌を早期に発見し治療に結びつけるため早期膵癌診断プロジェクトを行っています。
・さらに全国・近畿圏の大学病院や主要病院との多施設共同臨床研究に参加するとともに、当院独自でも臨床研究にも取り組んでいます。

関連している診療支援部門

閉じる

ページの先頭へ

実績

診療実績(2019年度版)

外来総数 51,274人/年
外来新患者数 3,971人/年
外来延患者数 47,303人/年
入院総数 26,394人/年
入院新患者数 2,450人/年
入院患者延数 23,944人/年

手術・検査実績(2019年度版)

内視鏡件数
上部消化管 6,805件/年
(うち緊急内視鏡472件)
下部消化管 3,423件/年
(うち緊急内視鏡292件)
胆膵 1913件/年
(うち緊急内視鏡88件)
小腸 152件/年
カプセル内視鏡 96件/年
肝局所治療 58件/年
閉じる

ページの先頭へ

スタッフ

氏名 写真 職名 専門分野 認定資格
長沼 誠 長沼 誠 教授 消化器病学
消化器内視鏡学
大腸肛門病学
炎症性腸疾患
日本内科学会認定医・指導医・学会評議員
日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議委員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科認定医・指導医
日本臨床免疫学会免疫療法認定医・学会評議委員
大阪府難病指定医
大阪府指定医(身体障害者福祉法:小腸機能障害、膀胱機能障害、直腸機能障害)
福井 寿朗 福井 寿朗 准教授
消化器内視鏡学
消化器免疫学
消化器病学
下部消化管疾患
炎症性腸疾患
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会指導医・近畿支部評議員
日本消化器病学会指導医
日本消化器病学会学会評議員
日本消化器内視鏡学会指導医・近畿支部評議員
大阪府難病指定医・小児指定医
池浦 司 池浦 司 准教授
消化器病学
消化器内視鏡学
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器病学会学会評議員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会学術評議員
日本肝臓学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医 
大阪府難病指定医
日本膵臓学会指導医
日本膵臓学会評議員
吉田 勝紀 吉田 勝紀 病院准教授
(外来医長)
消化器病学
肝臓病学
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医・近畿支部評議員
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医・指導医・西部会評議員
大阪府難病指定医
大阪府指定医(身体障害者福祉法:肝臓機能障害)
田原 智満 田原 智満 病院准教授 消化器全般
(特に内視鏡診断と治療)
消化器病指導医
消化器内視鏡専門医
深田 憲将 深田 憲将 講師
(病棟医長)
消化器病学
消化器内視鏡学
炎症性腸疾患
下部消化管内視鏡治療
小腸内視鏡
日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器病学会評議員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会近畿支部評議員
日本肝臓学会専門医
大阪府難病指定医・小児指定医
日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医
山口 隆志 山口 隆志 講師
消化器病学
消化器内視鏡学
肝臓病学
日本内科学会認定医
総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医・暫定指導医
大阪府難病指定医
大阪府指定医(身体障害者福祉法:肝臓機能障害)
富山 尚 富山 尚 講師
消化器病学
消化器内視鏡学
日本内科学会認定医・専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器病学会専門医・近畿支部評議員
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器免疫学会評議員
大阪府難病指定医
高橋 悠 高橋 悠 講師 日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・近畿支部評議員・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・近畿支部評議員
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化管学会胃腸専門医
ピロリ菌感染症認定医
岡﨑 敬 岡﨑 敬 講師
消化器病学
消化器内視鏡学
日本内科学会認定医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
鈴木 亮 鈴木 亮 講師 消化器病学
消化器内視鏡学
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
中山 新士 中山 新士 講師
中村 尚広 中村 尚広 助教 消化器病学
消化器内視鏡学
日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
大阪府難病指定医
青井 一憲 青井 一憲 助教 日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
大阪府難病指定医
中丸 洸 中丸 洸 助教 日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
大阪府難病指定医
伊藤 嵩志 伊藤 嵩志 助教 日本内科学会認定医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
大阪府難病指定医
日本消化器病学会近畿支部評議員
日本消化器内視鏡学会近畿支部評議員
松本 泰司 松本 泰司 助教
消化器病学
消化器内視鏡学
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
大阪府難病指定医
桝田 昌隆 桝田 昌隆 病院助教
消化器病学
内科認定医
消化器内科専門医
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
西紋 周平 西紋 周平 病院助教
消化器病学
日本内科学会認定医
井奥 杏奈 井奥 杏奈 任期付助教
山本 英里子 山本 英里子 任期付助教
杉浦 美紗 杉浦 美紗 任期付助教
山添 剛志 山添 剛志 任期付助教
小畠 慎平 小畠 慎平 任期付助教
仲野 俊成 仲野 俊成 准教授(兼)
消化器病学
消化器内視鏡学
医療情報学
日本内科学会認定医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
大阪府難病指定医
宮崎 浩彰 宮崎 浩彰 理事長特命教授(兼)
消化器病学
肝臓病学
医療安全管理学
日本内科学会認定医・指導医
日本肝臓学会専門医
大阪府難病指定医
大阪府指定医(身体障害者福祉法:肝臓機能障害)
日本消化器病学会専門医
閉じる

ページの先頭へ