ハートセンター

概要

近年、心臓疾患の診療方針の決定や治療そのものに、内科医と外科医がひとつのチームとしてあたる機会が増加しています。このような循環器内科と心臓血管外科を中心にした専門家組織は特に“ハートチーム”と呼ばれていて、その診療の拠点がハートセンターです。当院では、2階の外来診療エリアに外来診察室(7室)と生理機能検査室・心臓超音波検査室(13室)が隣接してあり、これに心臓・大動脈疾患の救急診療や集中治療にあたるCCU(12床)と心臓カテーテル室(2室)が連結してハートセンターを構成しています。また手術室・ハイブリッド手術室が4階に、一般病棟は6階に併設されています。

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ごあいさつ

厚生労働省の調査によれば、この20年間心臓疾患の推計総患者数は、悪性新生物や脳血管疾患よりも多い状況が続いています。しかも国の人口動態統計による病因別死亡数を見ても、「悪性新生物」に次いで2番目に多く、死亡率も上昇しています。中でも心不全が死因の最も多くを占め、急性心筋梗塞や不整脈がこれに次ぎ、それ以外にも大動脈瘤や大動脈解離などの重篤な大動脈疾患も少なくありません。ハートセンターではこれらの疾患に対して、関連の病院や診療所など医療施設間の緊密な連携のもと、医師、看護師、医療技師が協同して高度な急性期医療を提供しています。
当ハートセンターのもう一つの役割は、個々の患者さんに対応した急性期治療の後のケアです。急激な社会の高齢化は患者さんの病態を複雑かつ重症化し、また一方で患者さんの生活状況に変化をもたらしています。これまでのように「病気の完全な治癒」がゴールではなく、患者さんに即した「QOL 向上のための治療とケア」が求められるようになっています。各職種横断的なハートチームの総合力によって、患者さん本位の医療を提供し社会復帰のための支援をしています。
 

センター長 川副 浩平

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特色・方針

1)心臓・大動脈疾患の救急医療

急性心不全、急性心筋梗塞、不安定狭心症、重症不整脈、大動脈瘤破裂、急性大動脈解離、肺動脈血栓塞栓症等の循環器救急疾患に対して24時間体制で治療に当たっています。また、心肺停止症例に対しも救急隊・救命センターと連携して積極的に救命治療を行っています。


2)カテーテル治療

冠動脈形成術や抹消血管形成術、不整脈疾患に対するカテーテルアブレーション、胸部・腹部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術など数多く行なっています。なお、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を開始しました。





3)外科手術治療

心臓弁膜症手術、冠動脈バイパス術、大動脈瘤グラフト置換術、ペースメーカー植え込み術および小児心臓手術など通常手術に加え、心拍動下冠動脈バイパス手術や小切開低侵襲弁膜手術も日常的に行っています。特に僧帽弁閉鎖不全と大動脈弁閉鎖不全には、弁形成術を標準手術としていることが当院の特色です。


4)QOL 向上のための支援

健康科学センターと連携して急性期の治療後のリハビリテーションに取り組み、また看護師・薬剤師・栄養士と共に、慢性期の急性増悪の予防と日常生活におけるQOL 向上のための支援を行っています。


5)心疾患の予防、早期発見の推進

ハートセンターは他の医療機関と協力して、心疾患の予防と早期発見にも取り組んでいます。

 
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