関西医科大学の特徴
建学の精神・大学の使命・教育の理念
建学の精神
本学は、「慈仁心鏡」、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成することを建学の精神とする。
大学の使命
本学は、 独創的な知性と豊かな人間性を備え、社会に貢献し得る医療人を育成するとともに、深く医学及び看護学を研究し、広く文化の発展と公共の健康・福祉に寄与することを使命とする。
教育の理念
本学医学部は、建学の精神に則り、自由・自律・自学の学風のもと、学問的探究心を備え、幅広い教養と国際的視野をもつ人間性豊かな良医を育成することを教育の理念とする。
学長メッセージ
次代に向けた最新の医学を学ぶ
学長 友田幸一
昭和3年(1928年)に大阪女子高等医学専門学校として創設され、昭和29年(1954年)に男女共学化、関西医科大学への改称を経て、創立92年の歴史を刻む本学。卒業生の総数は8,472名となり、革新の歩みを着実に進めています。平成25年にオープンした新キャンパスは、隣接する附属病院との連携体制が一層強化され、超近代的な設備と環境を誇る医学教育の場となりました。本学の建学の精神は「慈仁心鏡」、すなわち慈愛の心を持ち、人としての優しさと豊かさに満ち、コミュニケーション能力の高い良医を育んでいくという伝統が受け継がれています。
本学の医学教育は、統合カリキュラム制に刷新し、履修単位制とし、世界基準に適合したカリキュラムに改変しています。科目別の修得にとどまらず、関連する科目を組み合わせ、学年を越えて人体の構造から機能、病態、そして臨床実習へとつなげ、卒後の臨床研修へとシームレス化されます。また本学は、3年連続で世界大学ランキングにランクインし、昨年は世界の600位以内、関西の国公私立大学中3位になりました。特に学生・教員数比率では世界第3位を維持し、教育リソースにおいて非常に高い評価を得ています。このように本学は世界に開かれた大学を目指し、2021年に国際交流タワー棟を建設、海外の有名校との協定、活発な学生交流などを推進しています。また医学英語の強化、海外留学・研修を積極的に進めています。医師となってからも海外で高度の医療技術を習得する「高度医療人育成制度(スーパードクター制度)」があり、国境を越えて活躍できる医人を育成することが、本学の使命のひとつとなっています。
日本の社会で、世界の舞台で、臨床に、研究に、あらゆる領域で力を尽くすことができるグローバルな医師。そのキャリア形成のために、本学ではさまざまな学びのシステムを整えています。ICTを活用した学習システム・KMULAS(カムラス)の導入、未来を担う科学者を育成する「研究医養成コース」、将来中央省庁で活躍できる人材を育成する「医系技官養成コース」などのプログラムがあります。伝統を継承するだけではなく、次代の医療に向けて革新的に生まれ変わり続けることこそが、本学が誇る伝統の本質。そして数々の取り組みはすべて、良医の育成につながっています。
ひとりでも多くの患者さんを救いたい。未知の病をなくしたい。世界のステージで活躍したい。さまざまな想いや願い、医師になるという志を胸に抱く若者の入学を、関西医科大学は待っています。
アドミッションポリシー
カリキュラム・ポリシー
ディプロマ・ポリシー
医学教育カリキュラム
医師への学びを支える”6年一貫教育”体制。
全学年が1キャンパスに集結。
医師になるまでのステップ
STEP | 説明 | 学年 |
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S T E P 1 |
STEP1[1・2学年]基礎を形成する重要なステップ。医学生として必要となる基礎的な教養と、専門知識を学ぶための基礎学力を養いつつ、解剖学や生理学などの基礎・社会医学分野について、講義や実習を通して学びます。人体の構造と機能はもちろん、リベラルアーツ、現代社会の構造と課題、他分野から見た医療・医学など、さまざまな側面から学習を重ね、生涯医師として学び続ける基礎体力を身につける2年間です。 |
1年 |
2年 | ||
S T E P 2 |
STEP2[3学年~4学年2学期]基礎力を活かし、いよいよ臨床的な知識の習得へ。臓器別系統別に体系立てられた講義を受け、内科や外科など各診療科への配属実習(体験型学習)を通して深い知識の定着と理解をめざします。また、4学年の2学期末には、全国の医学部共通であるCBT・Pre-CC OSCEを受験。この試験に合格した学生は、晴れてStudent Doctorとして、次のステップから臨床現場に立つことが可能です。 |
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3年 | ||
4年 *1 |
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S T E P 3 |
STEP3[4学年3学期~6学年]Student Doctorとして認証を受けることができた学生は、診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ:CC)に参加します。これは、実際の医療の現場で診察から検査、治療までを一通り体験するためのプログラム。まずは数名ずつのグループに分かれ、1~2週間ずつ医療チームの一員として全ての診療科で実習を開始。それ以降は、自身が選択した診療科で経験を積む「選択制臨床実習」が始まります。 |
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5年 | ||
*2 6年 *3 |
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- *1 Student Doctor認証式
- *2 研修先のマッチング
- *3 PostCC-OSCE・卒業試験
医師国家試験(2月上旬)
国外臨床実習 アメリカ/カナダ/マレーシア/ドイツ/スコットランド/リトアニア
学外臨床実習
関西医大の支援体制
クラスアドバイザー制度/メンター制度
一人ひとりを丁寧にフォローし良医へと
“教えっぱなし”の医学教育から脱却し、教員と学生の近さという特色を活かした“寄り添う”医学教育を目指しています。
自習室

自学自習の拠点として活用
本学では、自学自習に使用する参考書籍や文献などを持ち込み、集中して勉学に取り組むことができる環境を整えています。学生は日々の予習・復習や、各種試験に向けた勉強に活用することができます。
高度医療人育成制度(スーパードクター制度)
世界に通用するスーパードクターを育成
国内外の医療施設に留学することにより、最先端の診療技術や診療体制を修得し、世界で通用する医師を育成します。本学の臨床系講座・診療科に所属する教員(助教以上)で、原則として医師免許取得後10年以上、かつ専門医を取得している者とします。(医学博士の学位取得者が望ましい)国内外の優れた医療施設への留学を、経済的にサポートします。
医師のキャリアを支える同窓会
医師のキャリアを支える同窓会
本学は、1928年の創立以来、実に8,472名に及ぶ卒業生を輩出してきました。
「関西医科大学同窓会」は同窓生の絆を深め、親睦を図るために、1933年6月15日、第1回卒業生によって創立された組織です。
北海道から九州まで、全国を網羅するネットワークを構築しています。
卒業生が開業する際の手厚いサポートをはじめ、医療技術の勉強会や親睦会の開催など、同窓会会員同士が支え合い、
地域ごとに特色のある活動を行っています。