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所長挨拶

附属光免疫医学研究所 所長 小林久隆

 令和4年4月1日、新たに開所しました関西医科大学光免疫医学研究所所長に就任いたしました小林久隆です。この研究所は新しいがんの治療である近赤外光線免疫療法(光免疫療法)とその技術を用いた基礎研究や、臨床のお手伝いをするところまでカバーすることを目的にして設立されました。

 光免疫療法は、今行われているがんの治療よりも、より効果的でありながら患者さんの身体に優しい治療になることを目標としてきた中、現実にそのような治療に仕上げることができたと自負しております。この治療は抗体というがんに吸着する薬剤と近赤外光という身体に無害な光を利用して、身体の中にあるがん細胞だけを破壊する治療です。このように身体の中でがん細胞だけを壊してしまうような治療はこれまでなかったため、研究所には、身体の中で起こる様々なことを見るために腫瘍病理学部門を設置。また、がん細胞だけを壊すと身体の防御である免疫が壊れたがん細胞を認識して反応することができ、がんに対して身体が強く戦うことができるといった特性から、免疫を研究する免疫部門を置いています。

 この研究所は日本に初めて設立された光免疫療法を中心に研究する研究所ですので、日本中の、そして世界中の光免疫療法研究の中心として機能いたします。関西医科大学の学生の皆様にもぜひ、当研究所の活動に参画していただければ嬉しく思います。皆様のお役にたつようにがんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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